「ねぇ、ちょっと良い?」
仕事の合間時間…目黒が1人で座り込んでいる所に、突然宮舘が訪ねて来た
「………俺が翔太君にフラれたって事、誰かに聞いたんですか?」
今、宮舘が自分に声を掛けて来るとすれば…それ位しか思いつかない
「ご名答」
「………」
「それで、大丈夫なのか?」
そう言いながら、目黒の横に腰を下ろす
「まぁ、ショックじゃないと言えば嘘になりますけど…何とか仕事はこなせてます」
「そう、なら良かった」
「でも舘さんは、どうして俺に声を掛けてくれるんですか?」
今回の騒動は、自分と渡辺と岩本以外…他のメンバーには何の関係も無かったはず…
それなのに宮舘は、翔太君に付き合ってる相手が居ると言う事や…こうしてフラれた自分を慰めに来てくれたりと、いつも何かと気に掛けてくれていた様に思う
「ん〜目黒と俺は、何となく境遇が似てるから…」
「境遇?」
「俺も、目黒と同じく…翔太にフラれた、お仲間だから」
「!」
宮舘は苦笑いして、恥ずかしそうに教えてくれた
「まぁ、俺の場合は少し立場が違うんだけど…それでも俺は、フラれた奴の気持ち…少しは理解してるつもりでいる」
「そうなんですね…」
「それで、目黒はこれからどうするの?このまましばらく翔太達とは仕事以外では話さない感じ?それとも、ただきっかけが掴めないだけ?」
「それは…」
「もし後者なら…俺も、お前と翔太が少しずつでも元に戻れる様に…協力位は出来るけど」
「舘さん…」
「1人で抱え込む必要はない…泣きたいなら泣けば良いし、翔太の事…諦め切れないならそれでも良いと俺は思う」
実際、自分は先程…岩本に【次は無い】と、宣戦布告をして来たばかりだ
「何かあるなら話聞くから、いつでも声を掛けてくれたら良い」
宮舘は、そう言って立ち上がり…目黒の肩をポンと叩いて去って行く
それはまるで【背負い込み過ぎるな】と言われている様で
目黒は、ほんの少しだけ…気持ちが軽くなった様な気がしていた
コメント
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二人で飲みに行ったりしてんのかなぁ、、、妄想が広がりますねぇ😆