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#リゼロ
すず
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第107話『武神を読む者』
中華連合武闘場。
準々決勝・第二試合。
李牧
VS
龐煖
龐煖の目に、わずかな闘志が宿る。
「面白い。」
その一言と同時に。
ドンッ!!
龐煖が一気に間合いを詰めた。
先ほどまでとは比べものにならない速度。
拳が唸りを上げる。
李牧は身をひねってかわす。
しかし。
二撃目。
三撃目。
四撃目。
連続攻撃が止まらない。
「……!」
李牧は防戦一方となる。
観客席では王翦が静かに呟く。
「龐煖は本気になった。」
蒼厳も目を細める。
「今までとは圧が違います。」
じゃぱぱは思わず立ち上がる。
「李牧さん、大丈夫か……!」
その時。
李牧は攻撃をかわしながら、龐煖の足元へ視線を落とした。
(やはり……。)
(右足で踏み込む瞬間だけ、重心がわずかに前へ寄る。)
龐煖は再び拳を振るう。
その瞬間。
李牧は半歩だけ左へ。
拳をかわすと同時に、龐煖の右肩へ軽く触れた。
「っ!」
龐煖の体勢が一瞬だけ崩れる。
会場がどよめく。
「また崩した!」
「武神が……!」
李牧は距離を取りながら静かに言う。
「あなたは最強の武を持っています。」
「ですが、その武も人である以上、完全ではありません。」
龐煖はゆっくりと構え直す。
「ならば。」
「完全を超える。」
その瞬間。
龐煖は雄叫びを上げ、これまで以上の速度で踏み込んだ。
闘技場の床石にひびが入るほどの一歩。
李牧も静かに腰を落とす。
知略か。
武力か。
趙国最強を決める戦いは、ついに決着の時を迎えようとしていた。
コメント
1件
ああ、この対決、いいですね……! 龐煖が本気になってからの連打と、李牧の「読む」静かな凄み。重心のわずかな癖を見抜く機微が、まさに「武神を読む者」のタイトル通りで痺れました。防戦一方だった李牧が半歩ずらして肩に触れる一連の流れ、画が浮かびます。完全を超えると言い放つ龐煖の執念と、それに静かに向き合う李牧——趙国最強を懸ける二人の対比が熱いです。次、どう決着するのか待ちきれません!