やっと学校着いた…。
まさか寝坊するなんて..。
あれもこれも全部先輩のせいだ。
「澪ーちゃん!!」
この声は…
そう思い振り返ると岩瀬先輩が私の後ろにいた。
「なんで私の名前…」
「ん?友達に聞いた!」
そう言いながら歯を見せて笑う岩瀬先輩。
懐っこい犬みたいだ。
「てか今日遅いね?寝坊でもした?」
「不甲斐ながら…」
私の返事を聞いた先輩はめちゃくちゃ笑っていた。
しかもとても大袈裟に。
「早く行きましょ?」
「案外澪ちゃんお節介だね?」
「うるさいです」
やっと帰れる時間になった…。
なんか凄く疲れた気がする。
これも先輩のせいだ。
「澪ちゃん!!一緒に帰ろ?」
「….嫌です。1人で帰ります」
「えぇ?案外暗いよ?」
「慣れてるので」
「冷たいな~…」
「普通です」
「ねぇねぇ、俺の家に寄ってかない?」
「無理です。兄弟が待ってるので」
「誰かに預けたりとかは?親とかに」
「……親居ないので」
「あ、ごめん」
「大丈夫です」
「せめて家まで送るよ」
「…分かりました」
私と先輩は気まずい空気のまま、歩いた。
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