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――呪闇中学校・2年A組
呪闇中学校には、教師たちが最も恐れているクラスがある。
それは、2年A組。
所属しているのは16人。
怪、晴夜、山斗、勇真、明、涼太、龍聖、大牙、志道、遥真、正尊、勇斗、大翔、雪斗、武、玲王。
全員身長190cm以上。
そして、全員が問題児。
器物破損、校則違反、喧嘩、授業抜け出し。
もはや日常茶飯事。
学校中の生徒が知っている。
2年A組には近づくな。
1. 朝の登校
朝8時。
校門の前。
1年生たちが登校していると、遠くから16人の集団が歩いてきた。
1年生A「……なあ、あれって」
1年生B「2年A組じゃね?」
1年生C「え、あの人たち全員?」
1年生A「そう。学校で一番ヤバいって言われてる人たち」
先頭を歩いているのは怪。
青い短髪に赤と青のオッドアイ。
耳には大量のピアス。
片耳15個、両耳合わせて30個。
身長193cm。
制服は着崩していて、ネクタイも緩い。
ポケットに手を入れ、面倒くさそうに歩いている。
怪「……眠」
晴夜「寝てないのか?」
怪「寝た」
涼太「何時間?」
怪「知らねぇ」
山斗「絶対寝てねぇだろ」
勇真「怪、今日も顔怖いぞ」
怪「うるせぇ」
1年生たち(怖っ……)
全員が男子だと思っている。
実際、学校中の生徒が怪を男子だと思っていた。
怪が女子だということを知っている生徒は、今のところいない。
2. 2年A組
ガラッ!!
怪「おはよ」
勇斗「おっせぇ!」
怪「時間通りだろ」
玲王「あと30秒早く来られたね?」
怪「知らねぇよ」
教室の中はすでに騒がしい。
武と山斗が言い合いをしている。
志道と大牙は机に座っている。
明は窓際で寝ている。
遥真と大翔はお菓子を食べている。
雪斗はスマホを見ている。
正尊は椅子を後ろに傾けている。
はる……ではなく明が目を開けた。
明「……うるさい」
勇真「お前も寝てないでなんか喋れよ」
明「嫌だ」
涼太「今日、授業ある?」
晴夜「あるに決まってんだろ」
玲王「でも、担任がいないからね」
怪「今日もいねぇの?」
雪斗「そもそも担任がいない」
そう。
2年A組には担任がいない。
正確には、誰も担任を引き受けたがらないのだ。
過去に何人もの教師が担当になったが、全員が短期間で辞めたり異動したりしてしまった。
現在は教科担当が必要なときだけ教室に来る。
つまり、普段はほぼ16人だけの空間。
山斗「今日、何する?」
怪「寝る」
勇斗「遊ぶ!」
武「外行こうぜ」
涼太「お前ら授業は?」
全員「知らねぇ」
涼太「終わってんな」
3. 1年生、2年A組に遭遇
昼休み。
1年生の男子5人が廊下を歩いていた。
すると、向こうから2年A組の16人がやってくる。
1年生A「あ……」
1年生B「やばい、2年A組」
1年生C「道、譲った方がいいよな?」
1年生たちは壁際に寄った。
ところが。
勇真「あれ、1年?」
山斗「そうじゃね?」
勇斗「おーい!」
1年生たち「は、はい!!」
怪「そんなビビんなくていいだろ」
1年生A「す、すみません!」
怪「謝ることねぇよ」
1年生B(声低っ……)
玲王「怪、後輩が怯えてるよ」
怪「俺のせいじゃねぇ」
晴夜「お前の見た目だろ」
怪「は?」
山斗「自覚ねぇのかよ」
16人が笑い始める。
1年生たちは呆然としていた。
1年生C(あの人たちって普通に笑うんだ……)
4. 職員室から呼び出し
その日の午後。
職員室。
教師「また2年A組か……」
教師B「今度は何をしたんですか?」
教師「廊下の掲示板を壊したらしい」
教師B「またですか!?」
教師「それから校則違反も多数。制服、頭髪、ピアス……」
教師B「ピアス30個の生徒もいましたよね?」
教師「怪だろうな」
教師B「担任もいないのに、どうするんですか?」
教師「……とりあえず本人たちを呼んでくれ」
しかし、呼びに行った教師が教室に着くと。
ガラッ。
教師「お前ら!!」
教室内は静かになった。
怪「……何」
教師「また問題を起こしたな!」
山斗「何の話?」
教師「掲示板だ!」
勇真「あー」
武「壊れたやつ?」
教師「お前らの仕業か!?」
涼太「自然に壊れたんじゃないですか?」
教師「そんなわけあるか!!」
玲王「証拠は?」
教師「お前ら……!」
晴夜「先生、授業始まりますよ」
教師「お前らのせいで始められないんだ!!」
怪「じゃあ帰っていい?」
教師「よくない!!」
5. 1年生の噂
放課後。
1年生の教室では、2年A組の話題で持ちきりだった。
1年生A「今日、2年A組の人たち見た?」
1年生B「見た見た!全員めっちゃデカかった!」
1年生C「しかも16人全員問題児なんでしょ?」
1年生D「担任いないって本当?」
1年生A「本当らしいよ」
1年生B「え、じゃあ誰がまとめてるの?」
1年生C「知らない」
1年生D「あと、青髪の人。めっちゃ怖かった」
1年生A「ああ、怪って人?」
1年生B「男子だよね?」
1年生C「絶対そうだろ」
その頃。
2年A組では。
怪「……くしゅん」
涼太「噂でもされてるんじゃない?」
怪「知らねぇ」
晴夜「お前、1年に男子だと思われてたぞ」
怪「別にいい」
山斗「訂正しなくていいのかよ」
怪「面倒」
玲王「まあ、学校中がそう思ってるしね」
怪「……どうでもいい」
明「怪らしいね」
勇真「てか明日どうする?」
武「授業サボる!」
大翔「賛成!」
涼太「お前ら少しは反省しろ」
山斗「お前もだろ」
また教室に笑い声が響く。
こうして今日も、呪闇中学校の問題児16人による一日は終わっていく。
そして1年生たちは、まだ知らない。
2年A組の中心人物・怪が、実は女子だということを。
もちろん、本人は教えるつもりなど全くなかった。
めんたま
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𝓉𝓊𝓀𝒾
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21,814
🩷
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コメント
1件
第2話読んだよ! 2年A組、全員問題児でデカくて担任もいないって設定がもうヤバい(いい意味で)🔥 でも1年生と遭遇したとき普通に笑い合ってるシーンが意外でギャップが良かったわ。 それにしても怪、まさかの女子なのにバレてないのか…オッドアイ×ピアス30個は存在感エグいな😂 次回も気になる!