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ざあざあと雨が降りしきる戦場。僕の腹にはぽっかりと穴が空いた。
穴からはそこをうめようとしているかのようにこんこんと血が溢れ出ている。しっけつしはさむいと聞いていたのに今はみょうに温かい。まるでなにかにだきしめられているような感覚だ。
そう思いながら自分にのこった一人の家族を思い出す。死んでしまったらあの子は大丈夫だろうか。ろとうに迷うなんてことは無いだろうけれどこのままたたかいつづけられるだろうか?
人生のこうかいなんてうかぶひまがないほどのあの子へのしんぱいごと。ひとりぼっちになってさみしくはならないだろうか、こんな死に方はしないだろうか。そう考えるうちにすこしずつ すこしずついしきがとおのいていく。
あぁ。ぼくはこんなしにかたを、したくはなかった。けれど、けれどもいわせてくれ!さいごにさけばせてくれ!
ねぇ、あいしてるんだ!