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「レイ!パーティ入ってくれるサポーター見つけたよ!」
後ろからの声に目を向けると、1人の生徒を連れたリーニエがいた。
「ああ。サポーターを探していたのか。」
アイノンが言う。
「うん!中々サポート系の魔術を使える人いなくてさ。
知ってるサポーターに当たった! …って、貴方は?」
「一緒にパーティを組んでくれる剣士だよ。」
「アイノン=フォーダムだ。よろしく頼む。」
「アイノン=フォーダムって、首席の!
私はリーニエ=ローマ!よろしくね!」
リーニエがアイノンに近づき、強引に握手する。
相変わらず 人との距離の詰め方がおかしい。
「挨拶もそれくらいにして、…そっちのサポーターは?」
リーニエを引き剥がしながら聞く。
「カール=メンヘルと申します。適性は水。適性値は4。
得意魔術は「状態異常付与」…よろしくお願いします。」
「私はレイシア=レイルズ。よろしく。
…って、状態異常?デバフが使えるの?」
「はい。付与出来る状態は限られていますが。」
デバフ魔術の授業は3年からのはず。
しかも、デバフの中でも高難度とされる「状態異常」。
敵のステータスの低下だけでなく、持続ダメージが与えられる高位魔術だ 。
適性値はリーニエと同じ4…
フードをかぶっているからわからないが、背格好からして男だろうか。
カール=メンヘルという名前は聞いたことがないが、優秀な生徒であることは間違いない。
「ともあれ、ヒーラーに、剣士、魔術師、サポーター…これで4人揃ったな。」
アイノンが言う。
「そうだね。属性も、リーニエの光、アイノンの地、私の風炎、カールの水。バランスも申し分ない。」
敵の属性が事前に分かる場合は、それに有効な属性で編成するべきだけど、
今はダンジョンの系統も分からないから、いろんな属性を取り入れるのが重要だ。
「ガラッ」