月明かりが彼の部屋を照らした頃、彼はこう言った
こんな男のとある日の深夜のお話
「最近はお客が来ないからお金がなーいー!」
俺はそんなことを言いながら、古臭い部屋を見渡す
ヒラッ
「ん?これは、、」
そんな時だ!俺の前に最高の依頼の紙が届いたんだ!
[☆⬜︎◀︎%°¥6々〆]
「????」
依頼の紙でも何でもなくただのよく分からない記号の羅列だった
「クソが!ただのイタズラかよ」
そんなことを言いながら俺は紙を裏返しにする
「ん?何だこりゃ」
その時、紙の裏にある”シミ”に気づいた、この時少しでも気に留めていれば良かったと思う
「何で年季のある紙が届いたんだ?」
そう良い振り返りキッチンに向かおうとする
何か古い木が擦れる音がする、今家にいるのは自分だけだそれだけで誰か別の奴いるのを理解した
「誰かいるのか!」
箒を手に取り暗闇に包まれた家で叫ぶ、この時叫ばなければ良かったと何度思ったことか
「は?」
この時俺は絶句した何故かって?目の前にあったのは紙の裏にあった”シミ”と同じだったからだただ違う点と言えば、その”シミ”は緩やかに家を腐食しながら進行していることだ
「ヒッ!助けてくれ!」
そんな情けない言葉を発しながら玄関へと逃げるように走る
ヒラッ
そんな時、俺は確かに机の上に紙を置いただが目の前に紙が降ってきた、その時俺は歩みを止めて紙を拾い上げた、何故歩みを止めたかは不思議でならない
「お前のせいだ!!」
俺はこれが腐敗の原因と考え紙を引き裂いた
どう言った原理かは知らないが迫り来る”シミ”が速度を増した
「来るなあ!来ないでくれえ!」
情けない言葉を発しながら尻餅をつく俺の逃げ道を潰すかのように、”シミ”に回り込まれてしまった
「頼む許してくれ!」
誰に発しているのかも分からない言葉は暗闇に消えていった
そんな時だった体が”シミ”に触れてしまった
「ああああああああああああ!」
痛い体が焼き裂けるような痛みが全身を襲っただが、そんなことお構いなしに”シミ”は侵食していく
「ああああああああ!」
徐々に侵食されていくと声も小さくなっていく
「あ、、、あ、、、」
最後に感じたのは痛みではなく
というこんな時に絶対思わないであろうことだった
次に目を覚ました時には辺りには何もなかった、ただするのはあの”シミ”のような匂いと自分自身の家であった
「あれ?俺何してんだっけ?」
だが不思議と空腹という感じはしない
「早く家に戻らなきゃ」
俺は扉を開けて自室に戻る
彼がきっと空腹を感じるようになるのはきっともう少し先の話だろう
Fin
皆々様おはこんばんにちは、あまり良い出来とは言えませんが等作品を閲覧していただきありがとうございます。
何だか急に頭に思い浮かんだため、等作品を制作いたしました。別の作品に似ている点などございましたらお気軽に教えていただけると幸いです。
ここでこんな硬い話してもよくありませんね。
では、当作品の解説をさせていただきます。この作品は簡単でループしています。元々の体がシミに取り込まれた後に目を覚ますと、空腹がなくなるが少ししたらまた空腹が戻ります。理由としては元の体がシミに食われている状態のため、元の体が食い尽くされるまではその栄養分が彼に行き届いており、次空腹を感じた頃にはまたシミが紙と一緒に来ることでしょう。
彼はそんなことを気に求めずに依頼を待ち続けることでしょう、その間に何度食われるかもわからないままネ。
彼のこの後は皆様のご想像にお任せいたします。
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