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ト書き回、続きます…🙏
🖤side
しょっぴーが舘さんとだめになったのは、舘さんと阿部ちゃんが付き合うようになった少し前だろうと俺は思っていた。
舘さんは器用な人じゃないから、しょっぴーと阿部ちゃん両方と並行して付き合うなんてことは考えにくい。
その後のしょっぴーの落ち込みようを見れば、俺の推測は多分当たっていると思われた。
俺は、長い間想い続けた相手が一人になったことに心から歓喜し、神に感謝した。
失恋の悲しみに暮れるしょっぴーは、それはそれは頼りなくて、可哀想で、そして俺にとっては今この瞬間が最大のチャンスと言えた。
今ならどんな相手にでも、優しい言葉を掛けられたらころっと好きになってしまうだろう。俺は卑怯者と罵られても、この絶好のタイミングを逃す手はないと思っていた。
俺は慎重にしょっぴーに近づいていった。
しょっぴーの心の中に、俺なしじゃ一秒もいられないくらいの圧倒的な存在感を刻みつけてみせる。
それは、言葉足らずの優しい舘さんには決して出来なかったこと。
俺にはしょっぴーを誰よりも幸せにする自信があった。