自分には、先輩がいる
冷たく、冷静で、効率を優先する為なら何が犠牲でも構わないそんな人
そんな貴方の瞳は冷たくて、とても綺麗だった
そんな先輩が先輩として、好きだった
尊敬していた、あのクソみたいな軍学校で1人だけ好きだったあの人を、……
あの人にあったのは、1年程前だった
軍学校に上がって、1つ上の先輩とペアを組む事になった
俺は、他の人たちとは相性が合わず孤立するようになっていた
他の同級生が全員ペアを作り終わったあと、
ひとりで合同練習をして、ひとりで、……
全てひとりで行っていたそんな時、
「お前、ペアいないのか?」
そう、…金髪の水色の瞳をしたきっちりとした見た目の人に話しかけられた
『あ、はい、』
「はぁ、…俺も居ないからペアになれ、」
『いや、…でも、……』
「なれって言っている」
『あ、……はい、…』
そんな感じで無理矢理ペアになった先輩、
1年もペアとなり、今は自分が2年、先輩が3年だ
先輩は、今wrwrd軍というところに研修に行っている
卒業しなく、そのままそこの軍人となるらしい
もう、あの先輩とは会えない
先輩に会える確率は、本当に少ない
その軍から、勧誘されるそんな事でなければ、…
その軍に見合う成績を維持し続けなければ…、
そう、ずっと維持し続けた結果
見事に勧誘された
それも、幹部としての歓迎らしい
軍学校からいち早く出て、そこの軍から支給品を貰って
軍服を来て、軍帽を被って、…
ただただ、先輩に会いたいその一心で早く歩いた
此処で待っていろと、赤いマフラーの人に言われて待っていると、…
中から新人のショッピ君や、お前らよろしゅうしてやれよ?入ってきてええで、ショッピ君、
扉を開けてすたすたと、歩く
そして、前を向いてから
『どうも、…ショッピっす』
そう言うと、1人見た事のある金髪の水色の瞳をした人が、
「おぉ!!ショッピ君やんけ!!お前この軍に入ってんな!!?」
そう、…あの人とは違う声の音量で
あの人の冷静とは違う、ふざけているかのような笑い方で、
あの人とは、違う…効率なんてどうでもいいと思っているかのように、……
何もかもが違う人だった
『ぇ、…?』
「お、…ショッピ君とシッマ知り合いやってんな?やったらええわ、シッマ案内してあげ」
『………いいえ、…大丈夫です』
『この軍に来る前からソレは調べてました』
「あぁ、そうなん?よく出来た後輩やなぁ」
『お褒めの言葉ありがとうございます』
「うわぁ、…シッマと全然ちゃうわ」
「シッマの後輩とは信じられへんな」
それを聞いてケラケラと笑う貴方は、…………はぁ
後から聞いた話だが、相棒という存在から仲間を知って、効率以外の勝ち方も知って、幸せだそうだ…、
それが悪い訳じゃない、先輩は正しい道へ歩めたんや、
やけど、……
憧れていた貴方には、どうも見えなかった
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