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君の背骨に棲みたい

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君の背骨に棲みたい

79 - File79:ショートケーキ

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2023年03月06日

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※この物語はフィクションです。

実在の人物及び団体、事件などとは一切関係ありません。


「この頭蓋骨……少し、君に似ている」

恐れ、躊躇い、戸惑うように、智世の口唇はぎこちなく動いた。

足元から這い上がってきた冷たい澱が、胸の中まで浸食していくようだった。

「この男性の頭蓋骨は、君の父親である可能性が高い」

〈File79:ショートケーキ〉

しまった、と思ったときにはもう手遅れ。

足元で白いティーポットが割れてしまった。

幸い中は空だったけど、これまで手入れの行き届いていたティーポットが変わり果てた姿になってしまった。

「あー……」

片付けようと膝をついたけど、そこから思うように身体が動かない。

思考は気だるく沈みこみ、ただ白い破片をぼんやりと見つめる。

溜息は漏れなかった。

ただ頭蓋骨は黄味を帯びていたなと思った。

「カグヤ、どったの?」

後ろから**********

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