※この物語はフィクションです。
実在の人物及び団体、事件などとは一切関係ありません。
〈File80:同じ夜明けを待っていた〉
「その骨が父さんだったとして、だから何なの?死んだら何もかも、終わりじゃない」
「違う!」
首を振って否定する智世を、冷え切った心で見据える。
怒っているようにも見えるけど、狼狽えているのを誤魔化そうとしているようだった。
「そんなことない!あの遺体は埋葬され、長い年月をかけて骨になった。事故じゃない、埋葬した第三者がいるんだぞ。明らかに犯罪性があるんだ!」
厳しい語勢から智世が熱くなっていくのが伝わってくる。
私の言葉が智世の矜持を傷つけたのかもしれないし、ただ己の使命感に燃えているのかもしれない。
だけど、なにも響いてこない。
智世の言葉はすべて上滑りして、通り過ぎていくようだ。
「当時は監視カメラもなければ、犯人に繋がるよう************************
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