テラーノベル
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皆様方々、ごきげんよう。さっそくだが、諸君達は
我が道を突き通した事はあるだろうか?
我儘をいう決意を貫く。融通を効かさない。
何かを成したいのなら、我が道をいけ。
独立独歩。初志貫徹。不言実行。
己の信じた道を、自分の足で歩く。
では、そんな道を選んだ男は、
何を捨て、何を守ってきたのか。
いかにして、今の鴉が出来上がったのか
普段はおちゃらけたお兄さんが、どのように
行動するのか。
是非、見守って欲しい。
おや?時間だ。
それでは、「臨時休業」はじまりはじまり
サンサンとした日差しがアジトに刺した
溶けそうな暑い日の事。
鴉は苦悶の表情を浮かべていた。
鴉
「すまん。俺1度アジトでますわ!」
鴉はパンッと両手を合わせ軽く頭をさげた。
竜胆
「珍しいですね。何かありましたか」
鳳仙
「そうそう、お昼からエルフさんのお家の
お手伝いですよ?あっまさか忘れてました?」
鴉
「かーっ!忘れてた!!本当にすまん🙏
主!!俺今日、帰るわ!!まじすまん」
鴉は逃げるようにアジトを後にした
鳳仙は「水分とってくださいよー」と軽やかな
声が反響していたがおそらく的外れな
ような気もする。
主
「、、、、ふむ」
竜胆
「主、どうされました?」
鳳仙
「ボス?」
主
「今日はエルフさんのが終わり次第
CLOSEにしようか。さてさて、私も少し
出てくるよ」
鳳仙
「なら!私が護衛に」
主
「今日は大丈夫だ。ありがとう!」
鳳仙
「えぇ〜、なんでですか?!今日
なんか2人ともよそよそしくないですか?」
竜胆
「了解しました。お気をつけて」
主は身だしなみを整え、動きやすい格好に変わった。
そして、いつもなら腰に差している
鳳仙から貰った宝刀――「鳳凰華」には、
手を伸ばさなかった。
そのまま、主は外へ出ていった。
鳳仙
「……あれ? 鳳凰華がある。んー?」
竜胆
「珍しいですね。主が鳳凰華を置いていくなんて。……いや、まさか」
鳳仙
「なんですか?
私、一つも心当たりないんですが」
鳳仙は首を傾げ??が見えそうなくらい
しかめっ面をした。
一方主は誰かに連絡を入れていた。
「うん、、。断言は出来ないけど大丈夫かな
君が1番近くなんだ。頼むね、、、また後で」
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(語り手 鴉)
鴉です。いやあ少しヘマしまして。
実は俺って主に惚れて部隊を抜けてアジトに
加入したんですわ。
で、なんといいますか。俺の事が大嫌いな連中がやっぱり一定数いる訳ですよ
ざっくり説明すると。
なんか面白い忌み子がいると噂をきいて当時の若い主を偵察してたのよね。で、おっ!この子最高にイカれてるって惚れた訳よ。
で、俺は当時、部隊長だったんすよ。
それなりに実績もあった。
実戦経験も、信頼も、部下もいた。
全部、俺が背負ってた。
まぁ、俺は強かったからさ。
……なのに。
主を偵察するって名目でストーカーしてたら、
見事にやらかしましてね。
その結果、大嫌いな連中に襲われた。
情けない話っすよ。
そんな俺を助けてくれたのが主だった。
で、今に至るんだけど、その鴉大嫌い委員会の
つよつよな奴らが俺の事をストーカーしてる訳
相変わらず俺ってモテる〜ふぅ〜
だから、ファミリーを巻き込まない為に
仕事を忘れてた、、ってふりさ。
まあ独り言だな。そんなこんなで
しばらく歩いた後、
鴉は立ち入り禁止区域
「ホウキボシ」へと辿り着いた。
そこには、何もなかった。
更地だ。
極寒の地「アトラス」が隣接する、
立ち入り禁止区域――「ホウキボシ」。
知らぬ者が見れば、平和な暮らしがあった場所には見えないだろう。
此処にはかつて、
ダークエルフや魔女達が暮らしていた。
最初は、小さな火種だった
お互いに譲れぬ誇りがあり
積み重なった不満がやがて戦争へと変わった。
平和に暮らしていた者、怯え、病んだ者。
ただ訪れていただけの観光客。
いつしか、誰もこの地へ近づかなくなった。
術や呪い(まじない)
そして言霊。
それらが容易く人の命を奪うようになり、
被害は拡大した。
そして国は特例措置を施し、
ホウキボシから住民を退去させた。
今ではまるで、
最初から何も存在しなかったかのように。
そこには、更地だけが残っている。
鴉
「でてこいよ!最初から気づいてるからさ」
だが、
よく見れば戦争の爪痕は残っていた
崩れかけた家屋、枯れた大木
種族達が使用したであろう魔道具。
硝子や木片が、未だに散りばめられている
鴉の前に音も無く影が現れた。
1人は体躯の大きな男性
1人はウサギ型のアニマルの女性
1人はワニ型のアニマル男性
鴉
「へぇ、久しぶりだね。大隊長さん」
大きな男
「そうだな、兄貴久しぶりだ」
ワニ
「え?兄貴?」
ウサギ
「やっぱりアンタ馬鹿よ。」
鴉
「部隊が違ったんだよね。派閥があってさ
君たちのトップが悪魔なら俺らのトップは天使だな」
大きな男
「拙僧、かつて兄貴にお世話になった身
だが、親の命令、、すまぬ兄貴
御命頂戴致しまする。」
ウサギ
「アイツらが戦ってるうちワニ、説明したげるわ、1回で覚えなさい、、わかった?」
ワニ
「わかった」
ウサギ
「私達の生業は?」
ワニ
「暗殺」
ウサギ
「正解、偉いね。でボスは?」
ワニ
「人間の男だでな。確か、、御神(みかみ)。」
ウサギ
「正解。ならボスの下の幹部2人は?」
ワニ
「えっとな、、人間とアニマルのハーフ国末と巨人のガムート」
ウサギ
「お?いいね。正解正解
で国末は平和主義者、鴉はそこの最高戦闘者だった訳よ。国末の右腕というべきか
で私達の親はガムートなんだよ。
支配が正しいって」
ワニ
「なるほどな」
ウサギ
「そうそう。で御神も必要な殺しはしない
主義な訳、でガムートとガムート派閥だけは
鴉が取った行動は汚点になるって思ってて
総力をあげて殺そうとしてる訳
わかった?」
ワニ
「分かりやすかったでな、教えてくれて
ありがとうな、帰りドラゴンの肉まん奢る
でな」
ウサギ
「私、草食だから気持ちだけありがとうね」
鴉
「早く倒れろよ」
大きな男
「無理な願い、拙僧、、、兄貴に
いや。鮮血を出し災いの栓を抜きやしょう」
ワニ
「失礼するどーー!」
「何か」を手にしたワニ型が、
死角から鴉へタックルをぶつけた。
ごすんと鈍い音が響いた。
何かが弾けた。
痺れ玉。
ワニ型には効かない
だが、生身の鴉には効く。
鴉の身体から力が抜けていく。
鴉
「しまった!」
鴉は気づいていなかった
背後にはウサギ型が居た
鋭利な歯が首を狙ってた。
ウサギ
「ではでは失礼しまーす」
鴉
「しくった。すまん主、、俺死ぬわ」
鴉は目を瞑り受け入れた
バキバキバキバキと鈍く重い音が
空中に響き渡った。
鴉は目を開いた
目の前には男が倒れていたのだ。
鴉
「はい?」
待雪
「ヤホ、待雪(まゆき)だよ」
鴉
「危ないから逃げないと、お兄さん今
動けないからさ、大声だしながら逃げて!
早く!!」
待雪
「ん?」
鴉
「ん?じゃなくて怖い大人がいるから
逃げて!お兄さん動けたら助けれたんだけど
ごめんな!早く!動け!!!」
待雪はキョトンとしていた。
待雪
「あ!ごめん忘れてた。」
待雪はドヤ顔で鴉に背中を向けた
あまりにも小さかったが鴉は気づいた。
ただの小さな女性ではないと。
待雪
「え〜っと、異名者にして一(ひとぉ)つ
「豪雪の白姫(しらひめ) 待雪」でぇす。
お兄ちゃんの命令が大事なので切りまぁす」
鴉
「はい??」
待雪
「あ〜、そうだ。私、立派なレディだから
舐めたら痛い目にあうからね」
大きな男
「不覚、、油断した。
拙僧少しばかし怒りまする」
待雪
「ハゲのツルツルさん。うるさいな」
大きな男
「ぐふっっ」
一瞬にして男の腹に足跡がくっきりと
3つ突いていた。あまりに早くあまりに無慈悲。
ウサギ
「ねぇ、、もう辞めようよ?
私疲れた。必要以上の殺しって必要?
わかったでしょ?私達はその子にすら勝てないし、本来なら不意打ちで道具に頼らなければ
鴉さんにすら勝てないんだよ?」
ワニ
「必要じゃないど。。」
大きな男
「貴殿ら!!今なんと言った
ガムートの旦那を裏切るのか?!」
ウサギ型
「裏切るも何もさ、ガムート好きな人居なくない?全種族が平和を結託した。そりゃあさ
この地、ホウキボシみたいに争いは起こる事もあるけどさ。私達は理不尽に命を奪ってるだけよ?尊厳の糞もないわ」
待雪
「難しいな
もう纏めて切っていいの?」
待雪の闘志が跳ね上がり、不敵な笑みを浮かべ
短刀が握られている。誰も見ていなかったのだ。抜いてる所作を。
ワニ
「やるしかないど」
ウサギ
「仕方ない、、、かな」
???
「その必要はありませんよ」
鴉
「ッ?!」
鴉の表情から、笑みが消えた。
「……なんで、お前がここにいるんだよ」
ガムート
「お久しぶりです。国末の右腕さん」
鴉
「幹部直々かい。俺の為か大層なご身分に
なった気分だよ。へぇ、たくさん人数連れてきたんだ。わざわざどうも」
ガムート
「私は君を誘いに来たのですよ。簡単です
私の仲間になりなさい。待遇はそれなりに保証しますよ」
鴉
「何を」
ガムート
「そこのお嬢さんもどうでしょうか?
寝返り揺らぐ阿呆なアニマル、口だけの坊主
これ程、落ちぶれたのですか。貴方達には
期待すらしていませんでしたが、残念で仕方ありません。」
待雪
「お兄ちゃんにこれ、命令されてないな
どうしようかな〜、やっぱり斬ろう!」
さて今回は物語を締めるとしよう
一気に鴉くんの情報が出て諸君達も
混乱している事だと思う。
だが、これは鴉くんが今後、
大きな成長へ繋がる架け橋になる。
そして、彼自身の決意と向き合う為にも
必要な段階だと感じた。
異名者の1人、待雪くんも頑張っていたね。
彼女も今後活躍してくれるだろう。
おや?時間だね。
次回「ゴミ捨て場で踊りましょう」
コメント
1件
ああ〜〜!!今回のエピソードやばかったね😭💕 鴉くんの過去と本音が一気に出てきて胸がぎゅってなったよ…「主を巻き込みたくないから仕事忘れたふり」って、健気すぎるでしょ!!しかも待雪ちゃんの登場シーン、カッコよすぎて声出たわ✨ 「次回ゴミ捨て場で踊りましょう」ってタイトルもセンスよすぎ!続きが待ちきれない〜〜⋆♡
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38
世羅 鈴🎨🎤
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