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「おまえの仕事は社長と交尾することなのか?」
「おまえって、親に向かって……」
「心配するな。パパを裏切ってると知ってから、おまえを親とは思ってない」
「恭平とは体の関係だけの割り切った関係なの。愛してるのはパパだけ。もう不倫はやめるからパパには言わないでくれる?」
まだ嘘を重ねるつもりらしい。誠意を見せてくれたら命までは勘弁してやろうかと考えていたが、そんな気持ちは1ミリも消えうせた。
「愛してるのはパパだけ? 食事に少しずつ毒を混ぜてパパを殺そうとしていたのは知ってるぞ。パパが死んだらその男と再婚するつもりだったようだけど、残念ながら死ぬのはおまえたち二人の方だ」
瑠奈は不敵な笑みを浮かべるだけだった。脅すつもりはなかったが、余を知る者で余に殺すと宣告されて震え上がらない者はいないだろう。知らないというのは幸せなことだ。それどころか、逆に余を脅しにかかってきた。さすがは夫を殺そうとした毒婦。一筋縄ではいかない。
「ワルそうな子たちをこんなに大勢集めたのはあたしたちに制裁するためなの? やめといた方がいいわよ」
「どうして?」
「恭平はヤクザの親分と友達なの。若いチンピラを何人集めたところで、本職のヤクザに逆らったら命はないわよ。考えたら分かるでしょ」
間男を見ると、うんうんとうなずいている。口からでまかせを言ったわけではなさそうだ。