テラーノベル
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そして時間は戻り現在。
「それから三瓶先輩は掃除を
手伝ってくれただけじゃなくて」
当時を思い出すように目を細める。
「部のプレートを作ってくれたり
一緒に調べ物をしてくれたりもしたんだ」
その言葉に、信愛は黙って耳を傾ける。
すると茜が、何かを思い出したように声を上げた。
「あ!確かに居たね!そんな先輩!」
そして表情を曇らせる。
「3件目の被害者だったんだね」
焔垂は静かに頷いた。
「そんな三瓶先輩も今は怪我して入院してる」
拳を握り締める。
「そんな先輩に恩返しをしたいんだよ
この事件を解決して安心させてやりたい!」
その瞳には、強い決意が宿っていた。
だが、すぐに力なく俯く。
「けど・・・俺一人じゃ限界がある」
顔を上げ、真っ直ぐ信愛を見つめる。
「だから!どうしても白縫さんの力が必要なんだ」
次の瞬間、焔垂は床へ両膝をついた。
土下座だった。
「だから頼む!協力してほしい!この通り!」
部屋に重い沈黙が流れる。
信愛は何も言わず、焔垂を見つめ続けていた。
やがて、小さく息をつく。
「はぁ〜・・もう・・わかったよ・・・」
焔垂は勢いよく顔を上げた。
「え!? 本当に!?」
茜も目を丸くする。
「え?協力すんの?」
信愛は困ったように苦笑した。
「だって土下座までされたらさ
断りたくても断れないじゃん」
「まあ、そうだよね」
茜も苦笑いを浮かべる。
焔垂はまだ信じられないという表情で尋ねた。
「いいのか?本当に・・・」
信愛は静かに頷く。
「まあ、あんな話聞いちゃったからね」
少し照れくさそうに笑った。
「それに、安心させてあげたいって
そういう気持ち、嫌いじゃないから」
焔垂は小さく頭を下げる。
「あ、ありがとう」
信愛は気持ちを切り替えるように言った。
「なら、とりあえず学校終わったら
古海商店街に行ってみる?」
「ああ! 頼む!」
そのやり取りを聞いていたさくらが、楽しそうに笑う。
「なんか楽しそう♬」
信愛はすぐに真顔になった。
「遊びじゃないんだからね?
それに、本当に霊が原因だったら
かなりの悪霊なんだから」
焔垂は不思議そうに首を傾げる。
「そうなのか?」
信愛は真剣な表情で説明する。
「人に危害を加える霊は、かなりの
恨みを抱えてるケースがほとんど」
少し間を置き、続けた。
「しかも今回は4人って
かなりの数の被害者が居るからね
もしかしたら私じゃ太刀打ち出来ないかもしれない
それでもいいなら協力するけど、どうかな?」
焔垂は迷うことなく答えた。
「ああ!構わない!よろしく頼む!」
その迷いのない返事に、信愛は優しく微笑む。
「分かった!なら放課後ね」
コメント
1件
うわ、焔垂の土下座はグッときたな…!先輩への恩返しのためにここまでできるって、本当に真っ直ぐな奴だよ。信愛も「嫌いじゃないから」って照れくさそうにOK出すところが人間臭くて好き。次は商店街調査か…悪霊の可能性が高いって言ってたから、今後の展開が楽しみすぎる🔥
#普通
野々さくら
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ありあ
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