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短編ノベル小説

第2話 - 三角関係

12

2024年11月02日

#奈都芽

#なつめ🍀

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#小説

一ノ瀬

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12

一ノ瀬

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三角関係＿ start.

2 / 13

AM 9：30

授業を受けている君の眠そうな瞳が

窓の光を反射して

綺麗に鈍く光を灯す。

君は僕の視線に気づいて

ふわっと花が咲いたような笑顔を向けて

思わず、僕は目を逸らす。

そんな僕を見て、

小さく頬を膨らませる君は、

誰もが羨む美少女（好きな人）だ。

僕だけを見てくれませんか？

2 / 13

PM 3 : 30

人生初めての恋の行先は、

酷く優しい貴方だった。

いくら勉強を頑張っても

いくら授業を真面目に受けても

貴方が見つめる其の先は、

私じゃなくて、眠そうなあの子。

「ねぇ、一緒に帰らない、？」

勇気をだして発した言葉は、

「ごめん、 “ 別の子 “と約束してるんだ。」

しゃぼん玉のように飛んで弾けた。

ねぇ、貴方が向かう先には、

可愛い笑顔のあの子がいるの？

自慢だった長い黒髪

そろそろ切ってしまおうか。

私の春は一足先に、哀しみだけを残して

私の春はもう来ませんか？

2 / 13

PM 3 : 45

” 友達 “ と帰ろうとして、

忘れ物に気がついて

放課後の教室の扉をあけるとそこには、

長い黒髪の女の子。

「あっ、また明日 … ！」

なんとか言葉をかけれたけれど

弾けそうな程に脈打ちだした心臓の音が

彼女にも聞こえてしまいそうで、

揺れるスカートの先を思わず強く握りしめる

「またね、」

私に言葉を返す彼女の声は、

溶けてしまいそうな程に甘い。

私は、とびきりの（好きな人への）笑顔をむける。

ねぇ、なんで、

なんで、そんなに哀しそうな顔をするの、？

私の恋は実りませんか？

　（ # 好きな人の恋は叶いませんか＿。）

三角関係＿ fin.