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#銀魂夢
こま
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コメント
1件
第1話、めっちゃよかったです…!🤍 紅一点の銀華ちゃん、夜兎らしい身軽さとクールな雰囲気が最高で、神威と阿伏兎の間で自由に立ち回るポジションがすごく魅力的でした。 「神威の胃袋を満たす裏で掃除屋やってる」って設定、もう…ダークで大人っぽくて、好きすぎます🥀 酒場でのやり取りもキャラの関係性がしっかり見えて、続きが気になります!
宇宙海賊春雨の第七師団。血生臭い戦闘狂が集まるその男所帯の中で、異彩を放つ一人の少女がいた。
銀華、15歳。
夜兎族の少女であり、団長である神威の助手のような立場として、常にその傍らに控えている。
緑色のショートヘアに、夜兎特有の透き通るような肌。
そして、すべてを見透かすような鋭い赤い瞳。
彼女が身に纏うのは、第七師団の制服である黒いマントだが、その着こなしはどこか奔放だ。
夜兎らしい身軽さを活かしたチャイナ服は、実戦を重視した機能美と、少女らしからぬ落ち着いた雰囲気を醸し出している。
「お前ら、あんまり銀華をジロジロ見てるんじゃないよ。団長に首を跳ね飛ばされるか、銀華本人に叩き伏せられるのがオチだぞ」
居酒屋の座敷。
副団長の阿伏兎が、周囲の団員たちに気怠げに釘を刺した。
団員たちは一瞬にして視線を逸らし、冷や汗を流す。
確かに銀華は目を引く美少女だ。
だが、誰も彼女を甘く見る者はいない。
不用意に近づけば、笑顔のまま攻撃を仕掛けてくる神威か、ため息交じりに容赦なく制裁を加える阿伏兎、あるいは銀華本人からの凄惨な「お仕置き」が待っていることを、彼らは身を以て知っているからだ。
「ん、阿伏兎、おかわり。あと焼き鳥、塩で」
当の本人は、周囲の緊張感などどこ吹く風。
目の前にあるジョッキを煽り、満足げな声を上げた。
15歳という年齢など、この無法者の海賊の世界では意味をなさない。彼女にとっては、戦いの合間のこの一杯が何よりの楽しみなのだ。
「お前なぁ……夜兎のくせに飯は少食だと思ったら、飲み物ばっかり口にしやがって。少しは団長の食欲を見習えよ」
「神威みたいに食べてたら、体が重くなっちゃう。私はこれとおつまみさえあれば、大抵のことは受け入れるよ。春雨の面倒な仕事もね」
銀華はふふっと笑うと、愛用の煙管を取り出した。
指先で器用に弄び、静かに一服する姿は、年齢以上の経験を積んできたことを物語っている。
彼女はただの助手ではない。
第七師団の調理担当として神威の胃袋を満たす裏で、彼女は組織の「掃除屋」としての仕事を完璧にこなす。
厄介な組織の抹殺、裏切った団員の処理、そして不穏な動きを見せる上層部の監視。
神威が正面から暴れる裏で、春雨の秩序、それか混沌を現場で維持しているのが、この少女なのだ。
「あはは!銀華、また阿伏兎に小言言われてるの?」
ドサリ、と音を立てて、隣に神威が座った。
すでに空になった丼が、彼の背後に山積みになっている。
「神威。ちょうどいいところに。今度、上層部の第四師団が怪しい動きをしてる。消しとく?それとも泳がせる?」
銀華が淡々と尋ねる。
神威はいつもの、楽しそうな笑顔を浮かべた。
「んー、どっちでもいいよ。銀華の好きなようにして。あ、でも、面白い喧嘩になりそうなら、俺も混ぜてね?」
「オイ団長、少しは仕事に私情を挟むな。銀華、お前も団長を煽るんじゃない。ただでさえ上がうるさいんだから、穏便に済ませろ」
「えー、阿伏兎は真面目だなぁ。つまんないの」
神威はケラケラと笑い、銀華の頭を乱暴に撫でた。銀華は「髪が乱れる」とぼやきながらも、それを拒絶はしない。
銀華は不思議なポジションにいた。
神威と共に破天荒な暴走を楽しんだかと思えば、次の瞬間には胃を痛める阿伏兎の側に立って神威を宥める。
かと思えば、二人を放置して自分の時間を楽しんでいる。
そんな掴みどころのない自由人だからこそ、強さしか興味のない神威からも、苦労人の阿伏兎からも、深く信頼されていた。
「まぁ、阿伏兎がそう言うなら、今回は静かに処理しておくよ。……その代わり、次の任務が終わったら、いいお酒を用意してよね」
銀華は空になったジョッキを掲げ、不敵に微笑む。
「へいへい。お前が大人しく仕事してくれるなら、いくらでも用意してやるよ」
阿伏兎は呆れたように笑い、自分のジョッキを銀華のそれに軽くぶつけた。
血と硝煙の匂いが染み付いた第七師団の中で、緑の髪を揺らす少女。
彼女がそこにいる限り、第七師団という狂暴な集団は、奇妙なバランスを保ちながら宇宙を駆け抜けるのだった。