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色々するオタク
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#銀魂夢
こま
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「ねぇ、阿伏兎。ちょっと聞いてよ」
ある日の任務帰り、宇宙船の廊下を歩いていた神威が、ふと足を止めて振り返った。
いつもの笑顔ではあるものの、その瞳の奥には珍しく「未知の疑問」に対する戸惑いが浮かんでいる。
隣を歩いていた阿伏兎は、嫌な予感を察知して眉をひそめた。
「あん? なんだよ団長。俺は今、上層部への始末書の言い訳を考えてて忙しいんだがね」
「いや、大したことじゃないんだけどさ。最近、銀華を見てるとちょっと変なんだよね」
「……銀華が?」
阿伏兎の手が止まる。
第七師団の紅一点であり、自分たちの大切な部下。最近も裏切り者の揉み消し仕事を完璧にこなしたばかりの、あの有能な少女のことだ。
神威は自分の胸のあたりに手を当てて、どこか首を傾げるように言った。
「そう。彼女が近くにいたり、楽しそうに酒を飲んでる姿を見てるとね、なんかこう……心臓がドクドクと煩くなるんだ。拳にもぎゅっと力が入っちゃってさ。……今すぐにでも、銀華をめちゃくちゃにして、壊しちゃいたいような衝動が抑えきれなくなるんだよね」
「…………」
「これって、一体どんな感情なのかな? なんて名前の気持ちなんだろう。阿伏兎なら、こういう人間の複雑な情緒とか、よく知ってるでしょ?」
少し頬を染めるわけでもなく、純粋に「新種のバグ」に遭遇したかのような顔で相談してくる神威。
常識的な人間が聞けば
「おいおい、それってまさか、思春期の少年が自覚していない歪んだ恋心なんじゃ……」
と一瞬ドキリとするような、甘酸っぱくも危険なセリフ。
だが、相談相手はあの阿伏兎であり、何より相手はあの戦闘狂の神威である。
阿伏兎は一切の躊躇なく、秒で吐き捨てた。
「殺意だろ」
「え?」
「いいか団長、よーーーく胸に手を当てて思い出せ。お前が心臓ドクドク言わせて拳を握りしめて『めちゃくちゃにしたい』って思う時、それいつも通りの【強敵を見つけた時の殺意】だ。お前の中の辞書にはそれしか載ってねぇだろ」
「えー? 殺意かなぁ? でも銀華だよ? いつも美味しいご飯作ってくれるし、お酒あげれば大人しいし、俺の助手なのに」
不満そうに頬を膨らませる神威に、阿伏兎は盛大にため息をついた。
「いいや、殺意だね。銀華の奴、最近また腕を上げたからな。夜兎としての本能が、無意識にアイツを『殺し合うに値する強者』として認識し始めてんだよ。お前はただ、美味そうな獲物を前にしてヨダレ垂らしてる野生の獣と一緒だ」
「んー、そうなのかな。言われてみれば、銀華の首筋とか狙いやすそうだなーって目で追っちゃうかも」
「ほら見ろ! 完全にソレじゃねぇか! 頼むからあの子を急に背後から襲うなよ!? アイツが死んだら誰が第七師団の飯を作るんだ、俺はもうインスタント生活に戻りたくねぇからな!」
頭を抱えて怒鳴る阿伏兎をよそに神威は
「あはは、そっか。やっぱり殺意かー」
と納得したようにケラケラと笑っている。
その時、廊下の角から「生ビールのジョッキ」と「スモークタンの皿」を持った銀華が、怪訝そうな顔でひょっこりと姿を現した。
「……何が殺意だって? 二人して私の悪口?」
「あ、銀華! お疲れ様ー!」
神威がいつもの笑顔で、一歩、銀華に歩み寄る。
その瞬間、神威の体から無意識にピリピリとした濃密な闘気が漏れ出た。
銀華は一瞬だけ赤い瞳を鋭く光らせ、手元のおつまみを死守するようにサッと身を引いた。
「団長、何その目。今私を襲ったら、このビール全部神威の頭からぶっかけるからね。あと向こう一ヶ月、晩ご飯は全部激辛のデスソース味にする」
「えー、それは困るなぁ。じゃあやっぱり、めちゃくちゃにするのは今度にするよ」
「意味分かんない。……ほら阿伏兎、これ。残ってた分あげる」
銀華は神威をスルーして、阿伏兎に皿を差し出した。
「おゥ、すまねぇな……。色々とな……」
胃を痛めながらスモークタンを受け取る阿伏兎と、相変わらず
「これ、本当に殺意なのかなぁ?」
と不思議そうに銀華の横顔を見つめている神威。
当の銀華は
「早く部屋に戻って、残りの酒を飲もう」
としか考えておらず、自分が団長から
「恋(のような殺意)」を向けられていることなど、微塵も気づいていないのだった。
コメント
1件
みぅ🤍🥀です、読みました〜! もうね、阿伏兎の「殺意だろ」が秒で出てくるところ、最高に笑った😂 神威が本気で「これって恋?それとも殺意?」って悩んでる姿がもう完全に夜兎のバグってて可愛いし、銀華は銀華でおつまみと酒しか考えてないのズルい。この歪な三角関係、めっちゃ好きです…! 続き、気になります!