放課後になった。
進夢と舞夜、信二と愛菜、それに静の五人は、うさぎ山に行くことになった。
一度、家に帰り、ランドセルを置くと、すぐに自転車に乗って出かける。ちなみに、進夢の自転車は、その当時はやっていたマウンテンバイクだ。久しぶりに乗った感触が懐かしくって、ついついギアを何度も変えてみる。
そうこうしているうちに、舞夜の家の前に来た。他のみんなとは現地集合だが、舞夜だけは家が近いから、一緒に行くことになっていた。
――もう、準備できてるかな……。
なんて思いながら、やってきた進夢は、マンションの前に立つ彼女を見て、思わずため息をついていた。
「前から思ってたけど、舞夜って意外と、お嬢様だよね?」
片手で鍔広の黒い帽子を押え、そよ風に瞳を細めていた舞夜は、進夢にきょとん、と首を傾げて、
「? あら、知らなかったの? これでも社長令嬢よ?」
当たり前、と言った口**********
**********
******
**********************
**********************
*********************
**************************
*******************
コメント
1件