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参拝が終わったらおみくじタイム。
おみくじは2箇所。
置いてあるのを取る形式と、社務所で六角柱の箱を振って番号を出すものと。
「やっぱりあの六角形の箱を振って棒を出すのが本式だよな」
先輩がそう言って社務所の方へ。
六角柱の箱を振って出た番号を社務所の人に告げておみくじを貰う。
早速開いて確認。
大吉だった。
自分で引いたのは初めてだ。
中身を細かく確認。
うんうん、いいことしか書いていないな。
出産とか縁談とかは関係ないだろうけれど。
流石大吉。
「どうだった?」
「大吉です」
「凄いな。私は吉」
「悪くないじゃないですか」
なんて先輩とやっていると彩香さんが口を開く。
「吉大って何ですか」
そうか、逆から読むのをわからないんだな。
「それが大吉だ。おみくじは大体大吉、吉、中吉、小吉、末吉、凶とあってさ。大吉が一番良くて凶が悪い。中吉と吉のどっちが上かだとか、中吉の代わりに半吉があるところとかもあるけれどさ。あと、その下に書いてある細かい説明書きが重要だ。さっき言った順番よりそっちを重視した方がいいって言われているな」
「何かいいことしか書いてないような気がします」
「なら文句無しだ。今年はいい年だって事さ。さて亜里砂はどうだった?」
「吉なのだが、何か努力せよばかり書いてあるのだ」
「なら努力が必要なんだろ。でも努力すれば叶うタイプだろ」
「そうなのだが、果報は寝て待てが私のモットーなのだ」
そういう人こそ、努力が大事なような気がする。
ここでは言わないけれど。
でも亜里砂さんの場合、言わなくても聞こえているんだろうなあ。
「ならおみくじは皆持ち帰りでいいな。悪い事は書いていなかったようだし」
「私は納得がいかないから、次の神社で再挑戦なのだ」
亜里砂さんはおみくじを縦にたたんで、おみくじを結ぶ用の紐にくくりつける。
他の人は元のように折って、それぞれポケット等に仕舞った。
「よし、次へ行くのだ」
そんな訳であちこちを見ながら、鎌倉宮を後にする。
今度は来た道と違って鳥居からずっと真っ直ぐ歩いて。
住宅地の中の細い舗装道路を歩いて右へ曲がってちょっと先。
石柱に荏柄天神社とあって、松の木の下を参道がくぐり抜けるようになっている。
ここはさっきの神社よりかなり人が多い感じだ。
「ここが荏柄天神。学問の神様だから、特に亜里砂はよく祈っておけ」
松の下を通って赤い鳥居をくぐって参道へ。
結構急な階段を登って、手を洗って拝殿前で少し並ぶ。
「こっちは柱とか鳥居とかは赤く塗っているんだね」
「さっきの鎌倉宮は石かそのままだったな。でも赤く塗っているところも多いかな。いわれは後で各自検索してくれ」
「めざせA組。来年の宿題が減ることをお祈りするのだ」
「それって何かどこか間違っていないか」
そんな事を言いながら10分程度待って参拝。
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