テラーノベル
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「………」
目を覚ますと…そこは見覚えの無い、倉庫の様で
「そろそろ、退けよ!イケメンさんよ!」
誰かが俺に背を向けて、複数人と喧嘩をしている
『一体ここは、何処なんだ?』
起き上がろうとして、後頭部にズキッと鈍い痛みを感じる
「うっ…!」
頭を抱えて、蹲ると
「翔太君!大丈夫!」
何処かで、聞き覚えのある声がする
「この声は…目黒?」
声にした方に視線を向けると、ボロボロになって
所々、流血している目黒が見えた…
「ちょっ…!お前!大丈夫か!」
慌てて側に駆け寄ると
俺を背中に隠して前を見据える…
目の前には、悪そうな男達
どうやらずっと…アイツらから
目黒は俺を、守ってくれていたらしい
「あ〜ぁ。お前のせいで、やり損なった…。せっかくの上モノだったのに…お前のせいで台無しだよ!」
「黙れ!翔太君には、指一本触れさない!さっさと諦めて…俺達を解放しろ!」
一歩も引かない両者は睨み合いながら
お互い、相手の出方を待っている…
「はぁ…まぁ良い…時間は、まだタップリとある。なぁ、ずっと後ろで守られている綺麗な顔したイケメンさんよ。コイツがお前を守って…くたばる前に、お前の方から俺達に可愛がって欲しいって頼んでくれば、コイツだけは見逃してやるが…さあ、どうする?」
「ふざけるな!そんな事、俺が絶対させないからな!」
「うるせえ!お前には聞いてねぇよ!」
柄の悪い男がイライラしたのか、そばにあった一斗缶を蹴飛ばし
ソレが大きな立てて転がって行く…
「………」
ずっと目黒の後ろに居た渡辺が
やっと状況を把握して…
「俺、行くよ」
小さな声で囁いた
その言葉に、目黒の身体が強張った…
「駄目だよ!そんな…!絶対、駄目!ちゃんと俺が守るから…」
「でもそれじゃあ…目黒が…」
目黒は見るからに辛そうで…
きっと本当は、立っているのも辛いのだろう
「俺は大丈夫。まだ平気…」
そう言いながら、笑って見せると
俺を背中に隠して距離を取る…
「はぁ…。お前、本当に邪魔な奴だな…。まあ良い…。しばらく考える時間をやるから…俺等のモノになるか、そいつと2人で心中するか…好きな方を一つ選びな」
そう言った男は、倉庫から出て行き
入口に大きな鍵をガチャリ付けた
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