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邂逅

3 - アンレーヴ

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9

2023年07月12日

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外を走るごみ収集車の音で僕は目を覚ます。冷蔵庫に入っている缶ビールを取り出して一気に口に流し込む。そしてその空き缶を投げ捨てる。ふと机に目を向けると昨日のノートがあった。刻一刻と7/7に向かっているのを感じる。なぜ7/7にしたのか。これといって深い意味があるわけではないが、子供たちが叶わないはずの夢を短冊に書いて願う。織姫と彦星は年に1度の再会を果たすと言われている。そんな素敵な幻想的な日なら誰かが1人死んだ方が現実に近くなるかもしれない。そんな意味のわからない理由をとってつけたからだ。僕はテレビをつけてベットに戻る。そしてしばらくの間なんの面白みのないのを見続けていた。

気づいたら時計は午後4時を指していた。冷蔵庫に溜めてあるコンビニ弁当を1つ机の上に置く。昔から料理はうまくなかったから手軽に食べれるのはかなり嬉しい。1人暮らしを始めてからはだいたいコンビニ弁当を食べていただろう。2、3日に1回コンビニに行って弁当を買いだめする。それが定番となっていた。弁当を食べ終えると横に置いてあるノートを手に取る。

『6/2(金)  特になし。』

結局わざわざノートを買った意味が無いのではないかと思ってしまう。少し嫌気がさし、早く電気を消しベットで横になった。雨の音が普段より耳に残っているように感じた。

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