「ふぁ……」
翌朝、進夢は、痛む体をさすりながら、起き上がった。よく眠れなかったため、ぼんやりとした頭を振り振り、立ち上がろうとして……。
「うわぉっと……」
ベッドの上に眠る舞夜の姿を見つけて、思わずのけ反ってしまう。
「そうだった……、ホテルに泊まったんだったっけ……」
薄い毛布を抱きしめるようにして、丸くなっている舞夜。その姿は、さながら黒猫のようだった。
その閉じられたまぶたの先では、長く美しいまつ毛が揺れていた。
そういえば、彼女はほとんど化粧をしてないんだな、と、進夢はこの時、はじめて気が付いた。昨日は薄く口紅をつけていたようにも見えたけれど、こうして見る彼女の唇は、ルビーのように赤々として、美しかった。
これならば、化粧の必要は確かにないかもしれない。
――しかし……、美人だよなぁ。
子どものころから、お姫様みたいに可愛い子ではあったから、不***********************
********************
************************
*****************************
****************
****************************
*****
*******************
コメント
1件