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🔪登場:レオノーラ
石畳の地下室。
蝋燭の火だけが灯る中、冷気と腐臭が満ちていた。
レオノーラ・ベルンシュタイン。
彼女は椅子に座り、血のような赤いロングドレスをまとっていた。
顔は死人のように白く、唇だけが生きているように濡れている。
目元には黒いレースのヴェール。瞳は覗けない。
その指先には、糸のように細い透明の管が巻かれていた。
それは、部屋の中央に横たわる“死体”と繋がっている。
「ふふ……今日も、眠っていてくれてありがとう。
あなたの静けさ、ほんとうに……落ち着くわ。」
🔪スケアリーの実況「熟成死体のマリネ仕立て」
「しょあああああッッッッ!!!!」
スケアリーが床を転げ回るように現れた。
その口からは、何かの骨をカリカリと噛む音。
「これは……これはやばい……“死”を“保存食”として扱ってやがる!!」
「生きていた記憶の断面を、塩と酢で漬け込んで、
感情の腐敗をコーティングしてやがる……ッ!!」
「この味は……そう、**“人間の感情を腐らせて食う”**って料理!!!」
「出たぞ……出ましたッ!!
**“マリネ系ネクロフィリア”の美学犯人!!!!!!」」
🔪レオノーラの呟き
「死者は、嘘をつかないわ。
でも生きてる人って、言葉に臭みがあるのよね。」
彼女は死体の口元に手を添え、ゆっくりと動かす。
「だから……こうしてあげる。
“静かに、何も言わずに、そばにいてくれる存在”にしてあげるの。」
🔪ユリウスの観察
ユリウスが、扉の隙間からその光景を見ていた。
「動いてない……はずの死体が、瞬きした……?」
彼は気づく。
レオノーラが管を通じて、微弱な電流を“遺体”に流し、動きを“演出”している。
「……操ってるのか。死者を、“感情の記録装置”として。」
🔪スケアリーの食レポ「愛の塩漬けオルゴール」
「ハッ……ハハッ……ハッハッ……ッはァァあああああ!!!!!」
スケアリーは自分の胸を掻きむしりながら叫ぶ。
「これはもう、**感情の断片を塩で漬けて発酵させた“思い出マリネ”だよ!!!」」
「そうだよ、
“感情を料理して食べる”って、こういうことなんだよぉ!!」
「レオノーラは、
“死んだ恋人”を漬けて、熟成して、舐めるように愛してる!!」
「**腐敗と愛は紙一重!!
恋するって、“死にかけの腐った肉を大事に抱く”ってことなんだよぉぉおおお!!!!」」
🔪ラスト:死者の声
レオノーラが、死体に口を近づける。
「ねぇ……今日も、わたしに答えてくれる?」
彼女の耳に、誰にも聞こえない声が囁いたようだった。
「――すべて、君の望む通りに。」
ユリウスは、それを“確かに聞いた”と錯覚した。
次回 → 第二十話「献体のアペリティフ」