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#ミステリー
鬼霧宗作
686
みおん
5,211
僕は豪元が帰ってから、1人でビールを呑んでいた。あいつ寒いとか言ってて、実は頭にきてたんじゃないのか?
誤魔化してるつもりだがバレバレだ。
握り拳作ってたしな。
どうでもいいだろ?
あんな奴ら。
さて、そろそろ僕は新事業を立ち上げていくとするか。
あのハゲや他に衰退しているところの社員を入れて僕らのグループが化粧品業界も支配してやる。
それに宿泊施設。
丁度手頃なところがある。
ある意味事故物件みたいなものだが、グループの資金で改築して倉庫のところは潰しちまえばなんとかなるだろう。
割とデカい旅館だからな。
使う他はないだろう。
上手くいかなくても心霊スポットとかで利用すればいい。
僕は今、清々しい気分だ。
心の中が掃除されたようだ。
あとは親父だな。
三重グループは僕のものだ。
「……」
そういえば豪元のやつ。
僕がビールを取りに戻ったとき、棚のところにいたな……。
僕は棚に近づいて気づいた。
ディスクが無い!
豪元のやつ……。
もしかしてパクリやがったな…。
まったく……。
なんてやつだ。
コメント
3件
うわ、この「僕」の内面、すごく生々しいですね…。豪元くんに対して表面上は「どうでもいい」って言いながら、握り拳とかビールを飲みながら思い出してるところとか、全然割り切れてない感じがリアルでした。それでいて新しい事業の構想をクールに練り始めるギャップも怖いし、最後の「ディスクが無い」でまた豪元くんへの疑心が顔を出す、この嫌な流れがたまりませんでした。次が気になります。