「ただいま」
誰のいないことは分かっていた。この時間はいつも仕事に行っているから。そのことに少し安心しつつも、私の脳内は、勝手にあの人の心地よい声を再生する。
ソファに寄り掛り、苦いコーヒーを飲みながら、こちらを振り返る残像もついでに。
(おかえり)
「~~ッ」
ちょっと、待って!
私、今まで宏忠さんとどうやって話してたっけ!?
その前に!!一緒に暮らしてるこの状況ってなに!?
寝起きの姿とか、寝転がってダラダラとテレビを見ている姿とか、普通、想いを寄せる相手に絶対に見られたくない恥ずかしい姿を、宏忠さんにはこれでもかといわんばかりに見せてきた。
「ああッ!私のバカ!時間を戻したい!」
今更どうにもならないことを考えて熱くなる顔を手で扇ぎ、部屋の空気を換えるため、窓を開けると爽やかな風がゆっくりと髪を撫でていく。
それでも身体は熱を持ったままで、秒針がメトロノームのよ************************
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