コメント
2件
わぁ、良き、(^p^)👍
途中でカルドと従姉妹の事が書かれておりますが
原作とは一切関係ありませんのでご了承ください
「…………はぁ、 」
(なーにやってんだろ、俺…..)
中庭に着き、ベンチに座ってため息をひとつつく
ここの中庭は俺の隠れ場所的なので、日中ここに来る奴は殆ど居ない
草木が多く、日光の丁度いい光が当たってとても気持ち良い
やっとゆっくりできる
だと思ってたのに…
「随分と荒れていたね」
「..!貴方は、..」
炎の神杖 カルド・ゲヘナだった
「お父様に呼ばれていたのだろう?」
「まぁ」
「大分言われていたようだね」
「…聞いてたんですか」
「資料を運んでる時に少し聞こえてしまってね」
「昔からああやって叱られているんだろう?オーターに暴言吐くのも無理は無いさ」
「..すみません五月蝿かったですよね」
「ああいう風景は見慣れてるから、全然平気だよ」
「..オーターのこと嫌いかい?」
「え..、」
「いや、単に気になっただけさ、答えたくなかったら大丈夫だよ」
「…嫌いっちゃ、嫌いです」
「..どうして、笑?」
「昔から成績優秀で魔法の実力も有している。それにお父様からも期待されて上の人間が下の人間の気持ちなんて分かる訳ねぇ…. 」
「俺が比べられ続け苦しい思いをしたのは兄貴のせいだ…」
「…そうかい」
「..僕にも優秀な従姉妹が居てね、て言ってもオーターほど完璧で規律に真面目って訳ではなかったのだけど…笑」
「え..従姉妹が..?」
「嗚呼そうだよ笑。3つ上の従姉妹でね」
「僕には兄弟が居なかったからその従姉妹が、僕の姉の代わりと思っていたよ」
「本人は優しかったんだけど、親や叔父叔母が従姉妹と僕を比べていてね」
「今の君と全く同じ状況さ」
「俺と全く同じ状況…」
「他人の僕が余り言えないが、あまり溜め込まないで」
「僕でよければいつでも相談受けるよ」
「兄弟じゃ話しずらいことだってあるだろう? 」
常に笑っている気味の悪い顔が少々圧をかけてくる
「…ありがとうございます」
「じゃあ、また話、聞いてくれますか」
「嗚呼勿論さ、必ず時間をつくる」
「…!わるいねこの後また任務があるんだ」
「じゃあまたね、!」
「…..笑」
優しく手を振り返した
何気ない会話をした後、カルド・ゲヘナは俺に手を振りその場を去った
「…..血も繋がってないくせに」
俺はあの時はずっと愛想笑いをしていた
カルド・ゲヘナが去った後 俺はベンチで横たわって腕を自身の額に置く
「わかった気になりやがって」
もう魔法局に用はない。このまま魔法局にいるのもある意味苦痛だ
重い重い身体を起き上がらせローブの袖で顔にかいた汗を拭うと俺は行きと同じように歩いてイーストンのレアン寮の自室に帰った
レアン寮の自室に帰ると部屋にはアビスが居た「おかえりなさい」と声を掛けられ俺は「ただいま」とだけ言い、ベットに行くとその日はもう眠りについた
あの日以来、俺は何故かお父様に呼ばれることが一段と増えた
それも毎日同じ話ではなく、価値について、成績について、神覚者のオーターについてと様々だ
毎回嫌気がさした。最悪なことに呼び出しの頻度は減っていくことはなく、1週間に1回、5日に1回、3日に1回、最終的には1日1回呼ばれるようになってしまった
次第には体調も悪くなっていき、父様に呼び出された後は急いで手洗いに駆け込み嘔吐する
吐かないと気が済まない。偶にそのまま過ごす時もあったがその日は夜眠っている時に必ず、突然吐き気が催し起きて吐く
「..ッ、お”ぇ”….、..ぇ’」
気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い
もっと
もっと
「価値のある人間にならなくちゃ……..」