🖤「翔太くん、、、」
めめの唇が行為後に優しく俺の唇に重なった。裏切りのベッドで、愛し合ってしまった俺たち。
スマホはずっと、オフにしていた。
恐らく心配性の彼氏が、やきもきと家で待っているに違いなかった。
俺とめめは、昔から仲が良くて、こういうことになるなんて思ってもみな……嘘だ、本当は解っていた。めめの、俺を見る視線の熱に。
そして、まんざらでもない自分自身も。
一番仲が良い、とか、そんな建前、普段が同性同士で付き合っていたら簡単に吹き飛ぶ。
二つの境界線がいつのまにか曖昧になって、誰とでも寝れる身体になる。
俺がめめに身体を開いたのも、めめに絆されてしまったのも、時間の問題だったと言えた。大好きな友人と恋人との境界なんて、曖昧なものなんだ。激しく求め合う夜を越えて、貞操観念なんて、簡単にどこかへ吹き飛んでしまった。
それでも。
涼太の悲しむ顔は見たくなかった。
できれば秘密にしたい。この関係が一夜限りのものだと思いたかった。
🖤「次、いつ会える?」
頼み事をする時の、普段は決して出さないような年下っぽい口調で、めめは言った。
💙「つぎ……は…」
躊躇い、言葉が続かない俺を、めめは抱きしめる。そして柔らかい声で言った。
🖤「俺のせいにしてしまえばいい。苦しまないで。俺が全部悪いんだから」
そう言って俺を見る目が、傷ついた色を隠せずに、悪者になりきれないでいるのをみとめると、何とも言えない愛しさが胸に込み上げて来た。
💙「また連絡する」
そう言って、起き上がり、服を身に付けた。
🖤「しょっぴー」
縋る声に、振り返らないように努力する。卑怯だけど、涼太ともまだ切れたくない。わざと俺をいつも通りの呼び名で呼ぶめめの意図も汲んで、俺はホテルの部屋を出た。
しばらくスマホは触らない。
身体に残る、めめの余韻を感じていたかった。それでも自分の家に着く頃には、涼太に掛ける言葉を探してる。
俺はズルい。
スマホの電源を入れ、着信履歴と、メッセージをチェックした後で、俺は涼太にメッセージを入れた。
💙『ごめん、寝てた』
すぐに電話がかかって来た。
俺はマンションのエントランスに入りながら、こんな時のために演技の仕事してるんじゃないだろ、と心の中の自分に毒吐き、何気ない調子で、涼太と話をした。
おわり。
コメント
14件
大人えろす😳😳😳 まきぴよさんの🖤💙の雰囲気やっぱり好きです〜てか、やっぱりしょっぴーがほんと良い…(いつも同じこと言っててすみません😂)
うっ…舘様を思うと辛いけど 馴れて欲しくないけど 抜けられなさそうで そんな関係も見たくなっちゃう😏