…そっか、結局最初から好きやったんは俺だけか…
なんで今まで気づかなかったんやろ…
いや、違う気づいていた
だけど、そんなことないと勘違いして現実から目を背けていた
じゃあ、俺が今まで尽くしてきたものはなんなん?
めめの時々くれる愛の言葉に騙されて
めめにとって俺なんて遊び半分やったって事?
ポツ ポツ
康二「雨…」
降りそそぐ雨がまるで今の俺を表しているみたいで余計虚しくなった
行こうと思ってたお菓子屋も諦め、自分の家を目指して静かに歩いて行く
時間が経つにつれて雨もどんどん激しくなり
お気に入りの服もビショビショになっていく
信号が赤から青になり一歩踏み出すと…
「康二!!!」
めめの声がした
振り向こうとした時、大トラックに衝突した
あれ、なんか手足が動かない、目眩もする
「…じ!康二!!!」
俺を必死に呼ぶ声が聞こえる
その声は、紛れもなく俺の愛してやまない恋人だった
気づく瞬間と同時に意識を手放した
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めめぇ…(悶え)