❤️side
昼休みに、校庭のベンチで、翔太と購買で買って来たパンで昼ご飯を食べている。
❤️「何それ。知らない間にそんなことになってたの?」
💙「んー。なんか、話の成り行き?で、深澤の彼女役引き受けることになってさ」
❤️「またそんな危ないことに首突っ込んで…」
💙「仕方ねぇだろ。なぜか問題が向こうからやってくるんだ」
❤️「……もし、手を出されたりしたら、一発で男ってバレるよ」
💙「わぁってるよ!まあ、それも来週で終わりだし。ちゃっちゃと穏便に済ませて、また地味にしてるよ」
…かつて翔太が地味だったことなどあっただろうか。
もともと通っていた高校でも、翔太はいつも目立っていた。どちらかと言うと大人しめのグループに属していた俺とは違って、翔太は陽キャな仲間たちとつるんではクラスのみんなの注目の的だった気がする。そしてそのオーラはこの学園へ来ても変わらなかった。…というか、ここへ来たらますますそのオーラに磨きがかかった気がする。
今では翔太は、学園の中でも一際目立つ存在だった。まあ、生徒がそもそも少ないし、紅一点?だという大きな要素も否めないけど、明らかに人気者だ。
今こうして、昼ごはんに誘われる前も、目黒と照がずっと翔太を離さなかった。そして、それを深澤が睨むように……
💜「おい、翔子!」
噂をすれば、その深澤がやって来た。
校舎の窓から俺たちを見つけたのだろう、なんとなくその顔はぷりぷりと怒って不機嫌そうに見える。
翔太は、大股開きで座っていた脚を慌てて閉じ、深澤をきっと睨みつけた。
💜「お前、俺の彼女のはずだろう?なんでこんなところで宮舘と飯食ってんだよ」
💙「彼女って言うな。ふり、な?期間限定のアルバイトみたいなもんだ。それも無報酬の」
💜「うるせぇよ、いいからさっさと離れろ」
そう言うと、深澤は俺と翔太の間に無理やり割り込んで座った。
なに、こいつも翔太に…?
深澤の拗ねた顔を見て、俺は嫌な予感がした。周りが多感な思春期の男子ばかりだからだろうか。今や翔太はいつのまにかこの学園のマドンナとなっているようだ。
💜「おい。前から聞きたかったんだけど……お前ら、デキてんの?」
💙❤️「はぁ?????」
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