💜side
💙❤️「はぁ?????」
俺は仮彼女の翔子と、生意気な宮舘に以前から気になっていた質問をぶつけてみた。
まったく同じタイミングで、ハモるように言う2人に、やはり並々ならぬ関係性を感じてしまう。
………むちゃくちゃ面白くない。
まったくおんなじ顔で驚いてるし、今だっておんなじ動作で顔の前で手を振っている。
💙❤️「いやいやいやそりゃない」
💜「むちゃくちゃハモってんじゃん。…はぁ、もういいよ。翔子。行くぞ」
そう言うと、俺は翔子の腕を掴んで立ち上がった。掴んだ手の先には翔子の食べかけのコロッケパン。俺はわざと、翔子が食べた場所に口を付けた。
💙「あっ」
💜「………んっ。うまい」
翔子が赤い顔をしている。
宮舘が驚いた顔で俺を見上げている。そして、ちょっとその目の奥に怒りを宿した…ように見えた。
💜「戻るぞ。続きは俺と教室で食え」
💙「………わかったよ」
翔子は仕方なく、という感じで俺について来た。
💙「腕離してよ、痛いから」
💜「じゃ、腕組んで」
💙「えぇ?なんで」
💜「俺、仮彼氏」
💙「ハイハイ」
こうして、俺と翔子は、宮舘を置き去りにして腕を組んで教室に戻った。
ざまぁみろ。
遠くに取り残されていく宮舘の顔は、やはりどこか寂しげに見えて、俺の心をざわつかせた。
教室に戻ると、密着した俺たちを見つけた佐久間が早速からかってくる。まったく、こういうことにめざといやつ。
🩷「お熱いね、お二人さん」
💜「ばか。そんなんじゃねぇよ」
今は。
💙「やめろよ。ふり、だけだ」
翔子は顔色ひとつ変えない。心底迷惑そうにしている。
……それが非常に腹立たしい。
💜「言葉遣い」
ぼそっと呟くと、翔子ははいはい、とうんざりした顔をした。
ちゃんと中身ももっと俺好みに変えてやる。そして、俺に惚れさせるんだ。
そこまで考えて、俺は顔が熱くなるのを感じた。
💛「ふっか先輩、顔赤いですよ」
🖤「渡辺先輩、早く食べないと」
💙「あ、もうこんな時間か」
翔子は席に着くと、残りのパンを大急ぎで頬張っている。
もぐもぐと食べるその様子が、まるで小動物みたいに可愛らしくて思わず目を奪われた。
佐久間がにやにやして寄って来て、耳元で言う。
🩷「お前、本気で惚れちゃった?」
💜「馬鹿言うなよ!!」
教室内で、俺のどでかい声が反響して、みんなが一斉に俺を見たけど、俺にはどうすることもできなかった。
コメント
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ゆり組ぃぃぃ!!!! 個人的にふっかの性格がツボですw
もうマドンナじゃん💙