TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

💜side




💙❤️「はぁ?????」



俺は仮彼女の翔子と、生意気な宮舘に以前から気になっていた質問をぶつけてみた。

まったく同じタイミングで、ハモるように言う2人に、やはり並々ならぬ関係性を感じてしまう。


………むちゃくちゃ面白くない。



まったくおんなじ顔で驚いてるし、今だっておんなじ動作で顔の前で手を振っている。



💙❤️「いやいやいやそりゃない」


💜「むちゃくちゃハモってんじゃん。…はぁ、もういいよ。翔子。行くぞ」



そう言うと、俺は翔子の腕を掴んで立ち上がった。掴んだ手の先には翔子の食べかけのコロッケパン。俺はわざと、翔子が食べた場所に口を付けた。



💙「あっ」


💜「………んっ。うまい」



翔子が赤い顔をしている。

宮舘が驚いた顔で俺を見上げている。そして、ちょっとその目の奥に怒りを宿した…ように見えた。



💜「戻るぞ。続きは俺と教室で食え」


💙「………わかったよ」



翔子は仕方なく、という感じで俺について来た。



💙「腕離してよ、痛いから」


💜「じゃ、腕組んで」


💙「えぇ?なんで」


💜「俺、仮彼氏」


💙「ハイハイ」



こうして、俺と翔子は、宮舘を置き去りにして腕を組んで教室に戻った。


ざまぁみろ。


遠くに取り残されていく宮舘の顔は、やはりどこか寂しげに見えて、俺の心をざわつかせた。






教室に戻ると、密着した俺たちを見つけた佐久間が早速からかってくる。まったく、こういうことにめざといやつ。



🩷「お熱いね、お二人さん」


💜「ばか。そんなんじゃねぇよ」



今は。



💙「やめろよ。ふり、だけだ」



翔子は顔色ひとつ変えない。心底迷惑そうにしている。

……それが非常に腹立たしい。



💜「言葉遣い」



ぼそっと呟くと、翔子ははいはい、とうんざりした顔をした。


ちゃんと中身ももっと俺好みに変えてやる。そして、俺に惚れさせるんだ。


そこまで考えて、俺は顔が熱くなるのを感じた。



💛「ふっか先輩、顔赤いですよ」


🖤「渡辺先輩、早く食べないと」


💙「あ、もうこんな時間か」



翔子は席に着くと、残りのパンを大急ぎで頬張っている。

もぐもぐと食べるその様子が、まるで小動物みたいに可愛らしくて思わず目を奪われた。

佐久間がにやにやして寄って来て、耳元で言う。



🩷「お前、本気で惚れちゃった?」


💜「馬鹿言うなよ!!」



教室内で、俺のどでかい声が反響して、みんなが一斉に俺を見たけど、俺にはどうすることもできなかった。

loading

この作品はいかがでしたか?

630

コメント

17

ユーザー

続き待ってマース

ユーザー

ゆり組ぃぃぃ!!!! 個人的にふっかの性格がツボですw

ユーザー
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚