雨の日は嫌いや…、
少年は一人笑う…、雨の日は大嫌いと
『なぁ、…俺さ…やっぱ雨の日嫌いや…、』
そういう俺をおいて優しい彼は…にこやかにこちらによっては来ず、ただ雨の中立ち続ける、
「そぉか、?僕は好きやけどなぁ…」
『…お前のどうこうは聞いてへん、…はよこっちに戻ってこい』
そう言っても彼奴は雨の中に消えそうになりながら、何も言わないまま…、あっち側へと行く
『…お願いやから…、なぁ…だいせんせ、…』
『そっち行くなやッッ!!』
彼は、…彼奴はふふっと笑ってそのまま、暗闇に消えていった
暗闇から覚める、…目を擦り時間を確認すると
もう何時間も経っていたようだった…、この夢を見るということは…、
『…やっぱ、…雨やなぁ…』
本を読みたい…、だが彼奴から貰った本だと少し自分の気持ちがただえさえ下がっていると言うのに下がるそんな気がする…なので図書館でエーミールに借りる事にしよう
すっと彼から貰った眼鏡を付けて、すたすたと何時もとはどこも合っていない格好で、図書室まで向かう
『エミさん、本借りるで…、』
「コネシマさん、?…ちょ、…元気どうしたんですか…、!!?何時もと違い過ぎますよ!!」
『…、うっさ…、すまんけど…今日は元気とか無理そうやな…、じゃ、本借りてくわ、』
エミさんには悪いが、今はそんな気分では無いのでそのまま放置して、部屋へと向かう…
部屋につき、椅子に腰掛ける、
小説は3冊借りた、…全て雨に関するものだった
せめて、彼奴の気持ちが少しでもわかりたい…、そう思ったから…、
でも、…まだ分からない…彼奴が何故雨が好きだというのか…、
彼奴は雨の日に…、突然消えたんだ、…
生きているのかも、死んでいるのかも、それさえも分からない…、
そんな事を考えている時、インカムが鳴る
「幹部の皆さぁ〜ん!会議ですぅー、!第2会議室に来てくださぁい!」
そう、ロボロがふざけた声で言う…、何時もなら茶化しに行くのだが今日は余り気分が乗らないので…
そのまま眼鏡を取るのを忘れて、第2会議室に向かう
『失礼します…、』
すっと、扉を開けそのまま机に手を置き顔を抑える
会議の内容に余り興味は湧かなかったので、そのまま会議が終わりに近づいた時、
「あぁ、そういえば忘れていた」
グルッペンが発言する、
「今日は新入りが居るのだったな…、入ってこい」
そう言われ、扉を開けて入ってくる、
陰鬱とした雰囲気をかもしながら、眼鏡を掛け片目を蒼色と黒の暗い宇宙みたいな髪で隠した
男が入ってきた
アレは、……アレは、…
『だい、…せんせ?』
昔、本当に昔に遊んでいた相棒、雨が好きな優しい彼、
「え、…?しっま?」
『…、挨拶せぇや、』
「え、まぁせやな、…あー、」
「どうも僕です、」
『どうも僕ですじゃ分からへんやろ、』
「どうも鬱ですー、!情報について色々やったりしますぅ!!んで、そこのコネシマって奴とは」
「一応、幼なじみ(((」
『相棒やってるわ、』
「おいシッマ、被せて来んなや」
『あ”ー、すまんすまん、www』
そんな感じで俺と大先生は皆の前で漫才の様に大先生の自己紹介をする
「…ww、そこ二人は仲が良いのだな、」
「んまぁ、そやなぁグルちゃん」
『………、』
「シッマ!!?」
そんな感じで自己紹介は終わり、皆が各自自由になる、そんな時彼に問う
『なぁ、…聞きたいこと言ってん、』
「んー、?なんやぁ?」
『お前って何で雨好きなん?』
「…、自分の悪いものも飲み込まれる、そんな気がするからかな…、」
『…w、そぉか、』
そう言う彼は、俺の前で居なくなってしまう…、そんな気がして…だから、俺は、
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