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成長
テル・ヴァロが双子を産んでから1週間が経ち、退院の日を迎えた。
テル・ヴァロ[アラン先生、ノノさん、ありがとうございました。]
ノノ[よく頑張ったわね!おめでとう!]
アラン[ルイ君とおじいさんは?]
テル・ヴァロ[そろそろ着くはず…あ!来た!]
ルイ・ヴァロ[テル、退院おめでとう!ゼイとユイは異常なかった?]
ゼル・ヴァロ[テルちゃん、荷物貸しなさい。]
テル・ヴァロ[ゼイもユイも元気よ!あ!お父さんすみません。ありがとうございます。]
ルイ・ヴァロ[じゃあ僕が双子を抱いておくよ。]
テル・ヴァロ[泣かせないでよ?]
ゼイ、ユイ[オギャー!]
ルイ・ヴァロ[ええ!?何で泣くのさ。]
テル・ヴァロ[だから泣かせないでよって言ったのに。]
ルイ・ヴァロ[ごめんなさい。]
テル・ヴァロ[貸して。ゼイ、ユイ、ママよ!]
ゼイ、ユイ[アブゥ!]
ゼル・ヴァロ[すっかり母親の顔だな!安心した。]
ルイ・ヴァロ[僕だって父親なのに(泣)]
ゼル・ヴァロ[技持ちは分かるが、母親にはかてんよ。]
アラン[じゃあ、気をつけて帰ってね。]
ノノ[子育てで悩みが出たら教えてね!]
ヴァロ一家[ありがとうございました。]
テル・ヴァロ[ねぇ、ルイ?ちょっと相談があるんだけど、いいかな?]
ルイ・ヴァロ[何?]
テル・ヴァロ[家族が増えたじゃない?将来子供部屋も欲しいし、引っ越したいんだけど…]
ルイ・ヴァロ[うーん。僕はリホームを考えてたんだけど、テルは引っ越しがいいの?]
テル・ヴァロ[え?リホーム?]
ルイ・ヴァロ[うん。その為にずっと依頼こなして、お金貯めてたんだ。]
テル・ヴァロ[今いくらあるの?]
ルイ・ヴァロ[金貨九十枚、銀貨一〇〇枚、銅貨八十枚かな。ギルドで、リホームのお店も調べてある。]
テル・ヴァロ[それなら今の家でいいわ。リホームお願い出来る?]
ルイ・ヴァロ[分かったよ。]
ゼル・ヴァロ[次は一部屋増やしてくれよ。ずっとソファーはキツイ(泣)]
ルイ・ヴァロ[かなり大掛かりなリホームになるから、その間の借家も探してきた。ちゃんと客間も作るから安心して。]
テル・ヴァロ[ルイ、色々準備してくれてたんだね!]
ルイ・ヴァロ[父親になったからね。家族の事を考えるのは当たり前だよ。]
ゼル・ヴァロ[さすが俺の息子だ!で、借家には客間はあるのか?]
ルイ・ヴァロ[あるよ。さすがに我が家でずっとソファーで寝てもらってたんだから、その辺考えるよ。]
ゼル・ヴァロ[久しぶりに布団で寝れる(泣)]
テル・ヴァロ[お父さん(汗)]
ルイ・ヴァロ[とりあえず、我が家に行って、借家に移る準備をしよう。ついでに買い出しだ。]
テル・ヴァロ[分かったわ。久しぶりに私が晩御飯作ってあげる。]
ゼル・ヴァロ[おお!久しぶりのテルちゃんの手料理か。ワシの好物にしてくれよ?]
ルイ・ヴァロ[父さんずるい!僕だってテルの料理楽しみにしてるのに!]
テル・ヴァロ[晩御飯くらいで、喧嘩しないでよ(汗)ちゃんと2人の好物作るから。]
ルイ、ゼル[ヨッシャー!]
テル・ヴァロ[なんだか大きい子供みたい。]
30分ほどで、ルイとテルの家に着いた。
それぞれ荷物をまとめて、借家に向かった。
そこは、今のルイとテルの家より一周り大きく、開放的な場所だった。
20分後。
リンリンと玄関のチャイムがなる。
ルイ・ヴァロ[来たみたいだね。]
テル・ヴァロ[誰が来たの?]
ルイ・ヴァロ[リホームを受け持ってるザナさん。]
ザナ[お邪魔します。]
ルイ・ヴァロ[どうぞ、ソファーに。]
ザナ[ありがとうございます。早速ですが、どの様にリホーム致しますか?]
ルイ・ヴァロ[まずは客間を含め4部屋、キッチン、ダイニング、お風呂、トイレ、ベビーベッドが2つ置ける居間、あとは庭があればいいかな。]
テル・ヴァロ[そんなにリホームしてお金大丈夫?]
ザナ[そのくらいのリホームでしたら、金貨五十枚に銀貨四十枚で出来ます。]
テル・ヴァロ[結構するわね。]
ルイ・ヴァロ[払えるから大丈夫。]
ザナ[では、その様にリホームして構いませんか?]
ルイ・ヴァロ[お願いします。]
こうして、ルイとテルの家のリホームが始まった。
約1ヶ月くらいだそうだ。
その間、テルとルイは、慣れない育児と、ギルドからの依頼を必死でこなした。
そして1ヶ月後。
ついにルイとテルの家のリホームが終わった。
その間、ゼイとユイは、ルイやテルの古い小刀に興味を持ったり、さすが冒険者の息子と言う様に2人してじゃれていた。
借家からリホームの済んだ自宅に戻ると、ゼル・ヴァロが重い口を開いた。
ゼル・ヴァロ[ワシは一旦店に戻る事にする。いつまでも店を留守には出来んからな。]
ルイ・ヴァロ[分かった。また手紙を書くよ。]
テル・ヴァロ[お父さん、ありがとうございました。]
ゼル・ヴァロ[今度来る時は双子の孫の服を作って来るから、楽しみにしといてくれ。]
ルイ・ヴァロ[ありがとう。父さん。]
テル・ヴァロ[楽しみにしています。]
その日の夕方、ゼル・ヴァロは、街をあとにした。
それから5ヶ月後。
ゼイとユイも離乳食を食べ、すくすくと成長していた。
ある日、ルイのもとに手紙と小包みが届いた。
差出人は、ゼル・ヴァロから。
ルイ・ヴァロ[何だろ?父さんからだ。]
テル・ヴァロ[手紙読んでみて?]
ルイが手紙を開くと、
親愛なる我が息子へ。
あれから5ヶ月だな。
そろそろまたそっちへ行こうと思う。
成長した可愛い孫たちに会えるのを楽しみにしている。
追伸
孫たちの服を作っておいた。
試しに着せてみてくれ。
父より
ルイ・ヴァロ[父さんがこっちにくるって。その小包みはゼイとユイの服だって。]
テル・ヴァロ[父さん、びっくりするわよ?ゼイとユイ、まだ赤ちゃんだけど力はルイと変わりないんだから。]
ここで双子のステータスを見てみよう。
ゼイ・ヴァロ 人間 勇者の左翼 5ヶ月 男の子
体力A級
筋力B級
素早さB級
水魔法A級
緑魔法A級
スキルポイント倍加
経験値倍加
ユイ・ヴァロ 人間 勇者の右翼 5ヶ月 男の子
体力A級
筋力B級
素早さB級
赤魔法S級
氷魔法A級
雷魔法A級
スキルポイント倍加
経験値倍加
ルイ・ヴァロ[たった5ヶ月で、変な称号までついたもんね。ゼイなんかもう立とうとしてるし。]
テル・ヴァロ[あら?それを言ったらユイだってそうよ?]
ルイ・ヴァロ[とりあえず、沢山食べるから、買い出しに行かない?]
テル・ヴァロ[そうね。双子だけで夕食なくなりそうだし、ちょっと待ってて。抱っこひも持ってくる。]
ゼイはテルが、ユイをルイが背中に背負って、家族で買い出しに出た。
3週間分の買い物をして、自宅に着くと、双子が泣き出した。
テル・ヴァロ[そろそろお昼ご飯ね。]
ルイ・ヴァロ[離乳食作る?]
テル・ヴァロ[大丈夫。私に任せて!]
テルは、離乳食の他に、自分達のお昼ご飯まで作った。
テル・ヴァロ[お父さん、いつ来るの?]
ルイ・ヴァロ[分からない。いつも突然だから。]
4人でお昼ご飯を食べていると、玄関をノックする音が、部屋中に響いた。
ルイ・ヴァロ[まさか…]
ルイが玄関を開けると
ゼル・ヴァロ[手紙と小包みは届いたか?]
ルイ・ヴァロ[やっぱり…父さん早すぎだよ!]
ゼル・ヴァロ[そりゃあ孫たちの成長をみたいからな。]
テル・ヴァロ[お父さん!]
ゼル・ヴァロ[おぉ!テルちゃん。孫たちは元気か?]
テル・ヴァロ[元気ですけど、本当に突然ですね。]
ゼル・ヴァロ[ゼイ、ユイ、じいじだぞ!]
ゼイとユイ[あ~う]
ルイ・ヴァロ[父さん、ゼイとユイ、普通じゃないから、気をつけてね。]
ゼル・ヴァロ[ステータス見ていいか?]
テル・ヴァロ[多分びっくりするかと…]
ゼル・ヴァロが双子のステータスを見ると、たちまち青ざめて、ルイとテルを交互に見る。
ゼル・ヴァロ[これが赤子のステータスか!?明らかにおかしいだろ!!]
ルイ・ヴァロ[だから普通じゃないって言ってるじゃん。]
ゼル・ヴァロ[それにしても、まだ5ヶ月なのに…]
ルイ・ヴァロ[成長したら化け物になりそうで、今から心配なんだよ。]
ゼル・ヴァロ[この小刀はどうした?]
ルイ・ヴァロ[あぁ。それ僕とテルのお古。]
ゼル・ヴァロ[5ヶ月で武器まで操るのか!?]
ゼル・ヴァロが驚くのも無理はない。この世界で、おそらくこの双子だけだろう。
わずか5ヶ月で、ルイ・ヴァロの両腕として育った双子の子供。
更に成長すると、どんな感じになるのだろうか。
コメント
2件

この先、どんな感じに育つか、まだ未定ですが、間違いなくルイ・ヴァロを助ける人物になるでょう。
あおいです🌷 第9話、ほっこりしました! 双子がすくすく育って、もう5ヶ月でステータスがえげつない…!5ヶ月で武器を操るって、将来が怖いやら楽しみやら(笑)。ルイがリホームの準備をコツコツ進めてたところ、すごくグッときました。「父親になったからね」って台詞、じんわり来ます。 お父さんが青ざめるのも納得の成長っぷり、続きが楽しみです!