テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
受けにおねだりさせるシチュが、好きなんや、俺は。
付き合ってる🎮😻
付き合って数ヶ月になる聖哉と勇馬は、家でのんびり映画を観ていた。……はずだったのだが。
「……なぁ、聖哉。さっきから触りすぎ」
ソファの隣に座る聖哉の手が、さっきから勇馬の髪を撫でたり、耳たぶをいじったり、さらには腰のあたりをスルスルと這い回っている。映画の内容が全く頭に入ってこない。
「え? 嫌だった?」
聖哉は悪びれもせず、ふわりと微笑んで手を止めた。だが、その顔には「そんなわけないよね」という余裕が透けて見えている。
「嫌っていうか……集中できねーんだよ! はい、おさわり禁止! 今日はもう触るのナシ!」
勇馬がビシッと指を差して宣言すると、聖哉は意外にもあっさりと両手を上げた。
「わかったよ。勇馬がそう言うなら、我慢するね」
そこから30分。
聖哉は本当に、指一本触れてこなかった。
映画のクライマックス。いつもなら、いいシーンで聖哉が肩を抱き寄せてきたり、手を繋いできたりするはずなのに。今は少し離れた場所で、静かに画面を見つめている。
(…………。)
勇馬は、膝の上で自分の手を握りしめた。
……落ち着かない。
あんなに「触るな」と言ったくせに、いざピタッと止ま止まると、なんだか妙に肌寒くて、心細いような、変な感じがしてくる。
チラッと横を見ると、聖哉は完璧な横顔で映画に没頭している。
(……マジで触ってこねーじゃん。……お前、いつもはもっとグイグイくるだろ……)
勇馬の胸の中に、モヤモヤとした「物足りなさ」が広がっていく。自分から禁止した手前、今さら「やっぱり触って」なんて、恥ずかしくて死んでも言えない。
勇馬は、無意識に自分から少しだけ、聖哉の方へ体を寄せてみた。
……反応なし。
さらに、袖をツンツンと引いてみる。
……それでも聖哉は、画面を見たまま動かない。
「……っ」
勇馬が、しびれを切らして顔を背けたその時。
耳元で、クスッと楽しそうな笑い声がした。
「……ねぇ、勇馬。さっきからソワソワして、どうしたの?」
いつの間にか聖哉が顔を近づけていた。その瞳には、勇馬の葛藤を見透かしたような、いじわるな光が宿っている。
「べ、別に! なんでもねーよ!」
「嘘だ。……本当は、触ってほしいんじゃない?」
「ちげーよ! お前が触ってこないから、静かすぎて変な感じがしただけ!」
真っ赤になって言い返す勇馬。そんな彼を愛おしそうに見つめながら、聖哉はわざと手を膝の上に置いたまま、動かそうとしない。
「ふーん……。でも、おさわり禁止なんだよね? 俺はルールを守る良い彼氏だから」
「っ……、う……」
「どうしてもって言うなら……勇馬から、ちゃんとおねだりしてみ?」
聖哉が耳元で低く囁く。
その声に心臓が跳ねて、勇馬は逃げ場を失ったように俯いた。物足りなさが限界を超えて、プライドよりも「聖哉の体温」が欲しくなってしまう。
勇馬は、震える手で聖哉のシャツの裾をギュッと掴み、消え入りそうな声で呟いた。
「……さっきの、ナシ。……っ、禁止……解除していいから……触れよ、バカ……」
その瞬間、待っていましたと言わんばかりの強い力で、勇馬の体はソファに押し倒された。
「……よく言えました。ご褒美、たくさんあげるね」
おさわり禁止から一転。
勇馬は、さっきまでの物足りなさが嘘だったかのような、激しくて甘い聖哉の独占欲に飲み込まれていくのだった。
コメント
3件


めちゃくちゃ尊いです…!💕 勇馬くんが可愛すぎて最高でした🎶 そして、聖也くんが一枚上手な感じなのも本当に大好きです😻