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『言葉一つで、世界は変わる』
帰り道、交差点の前。
赤信号が街を止めて、沈黙だけが流れた。
ちぐさが、ゆっくり口を開く。
tg …俺、あっとくんのこと、ずっと好きだった
目をそらさずに、でも不安そうに、
揺れる声で、それだけ。
返事を待つ時間は、ほんの数秒だったはずなのに。
息が苦しくなるほど、長く感じた。
──君はどうする?
どの言葉を、選ぶ?
【選択肢】
▶A:「俺も、好きだよ」
言った瞬間、ちぐさの瞳が潤む。
そして、かすかに笑う。
tg ……バカ。なんでもっと早く言ってくれなかったの
ふたりの影が、ひとつになる。
それは、“恋の始まり”の音。
▶B:「ごめん……その気持ちには応えられない」
一瞬の沈黙。
ちぐさは笑って
tg ……だよね
って言う。
けどその笑顔の奥で、何かが静かに崩れていく音がした。
それは、“優しさが選んだすれ違い”。
▶C:「それ、冗談じゃなかったんだ」
tg 冗談だと思ってた?
と、ちぐさが静かに問い返す。
言葉は返せなかった。
沈黙が、答えを語る。
それは、“臆病が壊した恋の予感”。
▶D:言葉は言わず、ただ手を握る
ちぐさの肩がわずかに震える。
それでも、手を握り返してくる。
tg ……やっと捕まえてくれたね
それは、“想いが重なった静かな確信”。
この恋の結末は、まだ白紙。
どの未来も、きっと正しくて、きっと切ない。
そして、たったひとつの選択で変わってしまう。
──君なら、どれを選ぶ?
そしてその言葉を、
あの時のちぐさに、どう伝える?
終わり.ᐟ.ᐟ
こういう、最後読者が選択するタイプの物語が好きー🫶💕︎︎