テラーノベル
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めっちゃ手抜き
ごめん🙇♂️🙇♂️
『あと5分だけ』
tg視点
蝉の声が、うるさいくらいに響く放課後。
教室にはもう誰もいなくて、カーテンだけが静かに揺れている。
pr なぁ、ちぐ。夏休み、どっか行くん?
窓際の席で足をぶらぶらさせながら、ぷりちゃんがふいに声をかける。
tg …家で課題、かな
pr 真面目すぎやろ。たまには俺と遊べや〜、な?
俺はノートを閉じて、ちらっと横目でぷりちゃんを見る。
その目に、一瞬だけ戸惑いが走ったのをぷりちゃんは見逃してくれただろうか。
tg …べ、別に…行ってもいいけど
pr ん?
tg 行ってもいい、って言ってんの
俺の声は小さくて、教室の外の蝉の声にかき消されそうだった。
でもぷりちゃんには、ちゃんと聞かれてた。
それに、顔が赤いのも見逃さなかった。
tg …っ、なんでニヤニヤしてんの、
pr いや〜〜、ちぐって、ほんま可愛いな〜って思って
tg …っ、うるさい
ぷりちゃんは笑いながら立ち上がって、俺の前に立つ。
ほんの数秒、ふたりの間に沈黙が落ちた。
pr なぁ、ちぐ。今日、俺、帰りたない
tg ……なんで?
pr お前と一緒にいたいから
──バカだ、って言えばよかった。
けど、俺は言えなかった。
代わりに、「じゃあ…あと五分だけですよ」と言って、
そっと、ぷりちゃんの隣の椅子に座った。
夏の終わり、ひとつの教室。
扇風機のまわる音と、ふたりの心臓の音が、同じテンポで鳴っていた。
リクエストあればコメント欄にお願いします🙏
コメント
2件
本当に手抜き!?ってレベルで今回も尊すぎます…