人々は価値をつけたがる
希少であれば希少であるほどに
でも実際は
どれもこれも価値はない
全てが全て
私達は踊らされている
そんな世界に魅力は感じない
まさにつまらない
絵画をランク付け
偉そうにてっぺんに座る彼奴等が憎い
誰目線で話をしているのか
だから私は彼奴等に協力しない
せめてでもの彼奴等への嫌がらせ
何故なら彼奴等は私を欲しているから
私の絵を
魅力を
生き様を
でも私は奪う
彼奴等の悪い企み
彼奴等の思惑通りにはさせない
けどこれだけは絶対
私からは奪わせない
何もかも
__「~~~♪」
身体凍える12月
歩く人々はコートをや手袋をしている
社会人、主婦、小学生
全員が全員様々な面を持っている
__「うわ~…いっちゃん達の鬼連来ててやば~w」
__「勘弁してよ~…w今日はフジコの2時間説教コースだったんだからさ~w」
そんな人混みのなか
とある少女が楽しそうに歩いている
スマホを片手に鼻歌を歌うほどに
でも誰も彼女を見てはいない
歌は街の騒音に消えていく
そんな感覚が私は好き
__「あ、いたいた」
__「遅いよ~、みっちゃん」
未津「ごめんごめんw」
未津「フジコに2時間説教コースぶち込まれてさw」
鷹居 未津
正体不明の鬼才の画家『リリー』張本人
私立鳳凰高校美術部の一人
その絵画は世界へ出せるほどの代物
__「あぁ~、それはしゃーないか…w」
未津「あれ?きょーさんは?」
__「もう中にいるよ、早くはいろ?」
未津「そだね…w」
__「にしても何で怒られたの?」
未津「ん~…フジコおちょくったニパッ」
__「それは怒られるでしょ…」
未津「フジコが高年期なだけだよ~w」
__「はぁ…もう少しフジコに優しくしなよ…」
未津「もちろんwしてるよ?」
__「みっちゃんは煽ってるだけでしょ?」
未津「いっちゃん厳し~w」
唯月「みっちゃんは緩すぎると思うよ~()」
天ヶ瀬 唯月
世界学生絵画最優秀賞者
日本が誇る高校生の画家
私立鳳凰高校でも有名な美術部の一人
毎度のごとくに至り持ち帰ってくる
トロフィーは金色以外見たことがない
__「おーw随分堂々とした遅刻やなぁ?w」
未津「いやさぁ~wフジコに2時間コースの説教食らったw」
__「はぁ゙?また食らっとんのぉ゙?」
未津「私は悪くないよ~?」
唯月「何頼む?」
未津「私メロンソーダ~」
唯月「きょーさんは?」
匡介「俺はコーラで」
唯月「じゃあ私いちごミルクで…」
未津「てか、いっちゃん次出すコンテストの絵はどうなの?」
唯月「ん~…イマイチかなニコ」
未津「フフッw」
未津「何が気に入らなかったのさ…w」
匡介「俺にはよー分からんわぁ~」
唯月「足りないの、自然さが…」
唯月「何処かが欠けてる気がするの」
未津「写真は~?」
唯月「ん、」
未津「……ん~…あれじゃない?動物とか植物が生えてるだけだからじゃない?」
匡介「ぇ゙…逆に自然ってそれ以外なんかあんの?」
未津「それは単なる人の固定概念でしょ~?」
未津「芸術ってのはそれじゃダメなんだよw」
唯月「言われてみれば…何か面白くないとは思ったけどそーゆーことか…」
未津「例えば~~~~~」
唯月「~~~~~?」
未津「~~~~~」
匡介「アカンは…w二人の空間入ってもーてる…w」
匡介「結局絵の話で終わってもーたなw」
唯月「きょーさんにとってはつまんないかもねw」
未津「でもきょーさんの男飯話もめっちゃ面白かったよね~w」
相棒組「「ね~w」」
匡介「あ、んじゃ俺こっちやからw」
唯月「私も~!」
未津「んじゃバイバーイ…ニコ…フリフリ」
唯月「…”またね”ニコ」
彼女はいつも
別れ際に”またね”と言わない
まるで二度と会うことがないかのように
だからそれを訂正したくて
いつも私は”またね”と返す
真冬の11月後半
雪はぽつりぽつりと降って
言葉を消していく
だから毎回手を伸ばしたくなる
いつも何処かへ消えそうな
私の相棒
唯月「……私も貴方と分かった気持ちでいるのは…」
唯月「単なる勘違いなのかな…?」
そんな言葉も
また雪に積もって消えていく
チュンチュン…
未津「んッ…」
朝の光が窓から差し込む
優しさもなくアラームは鳴り続けている
未津「ふぁッ~….。o○」
私の心も身体も裸でなにも無い
でもこれが心地良い
何も身に纏わない
真実は何よりも美しい
未津「準備しよ~….。o○ペタ…」
朝は走ることが好きだ
もちろん
流石といえど全裸でランニングはできない
渋々服を着替えて外に出る
未津「さっぶッ~…////」
アホみたいに寒い外
けれど外を歩けば美しさが広がっていると信じたい
未津「行こ~…////タッタッタ」
息をしづらくなるまで走る
聞こえるのは荒い息の音だけ
そうすると無音の世界に入った気分になる
見えるのは前の光景だけ
そうやって走ったあとに
家に帰って風呂を入る
『おかえり』なんていう人物は家にはいない
強いて言うなら猫くらいだ
未津「ソラ、ちゃんとご飯食べた?」
ソラ「にゃ~お」
未津「うげッ…ソラ~…アンタまた勝手におやつダシたでしょ~…」
ソラ「にゃ~?」
未津「んもw私がお前に弱いのは知ってるでしょ?wナデナデ」
ソラ「ゴロゴロ~…」
未津「はいはい…wんじゃ私学校行ってくるからね~」
未津「良い子にしとくんだぞ~wナデ」
ソラ「にゃ~」
ソラを一回だけ撫でて
そのまま学校へと歩いていった
すれ違う人達を
いつも勝手にこうなんじゃないか?
と思う自分がいる
いけないことだというのは分かっている
でもまたこれも人に執着してる固定概念
こういう見た目の人はこういう人
だから人間は今まで
変わることが殆どなかったと言っても可笑しくない
知らないから争う
知らないから怖い
未津「(あ、そーいえば絵の具持ってくんの忘れたな~」
知っていたら何も恐ろしくない
いつも我々は未知に怯える
だから…
唯月「おっはよ!みっちゃんwガバッ!」
未津「おはよ~wいっちゃんw」
唯月「私に気付いてた~?」
未津「ううんwいっちゃんドッキリマスターだもんねw」
唯月「みっちゃんはトラップマスター卒業して欲しい(悟)」
未津「それは無理~w」
そして今日も私は隠し通す
誰にもさとられないように
未津「今日も一日頑張りますかぁ゙~…!ノビー」
唯月「みっちゃんらしいね…フフッw」
未津「そう~?w」
天ヶ瀬 唯月
美 術 部 D ク ラ ス の 1 人
この方の作るキャラクター様がいっつも僕が大好きな子を生み出してくださる
ほんと感謝しか無い😌
良かったら
・唯月ちゃん
・未津
・匡介
この三人の何か名前?的なの何が良いか教えてほすぃです~…
次回➳美 術 部 D ク ラ ス
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コメント
3件
未津ちゃん可愛い~😍 唯月ちゃんと未津ちゃんの相棒関係美味しい💕
再 来 嬉 し す ぎ ま す 🙄 💕 唯 月 ち ゃ ん か わ ち ぃ ね 、 こ の 三 人 は 世 界 を 救 う . . . 🫣