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第31話、すごく好きです…!デートの予定を考えてるだけなのに、二人とも照れたり笑ったりしてて、その距離感がちゃんと“今”の関係を映してるみたいで。「半分くらい」とか「デートやん」からのやりとり、めっちゃ刺さりました。まだ数日先なのに待ち遠しくなる気持ち、すごく伝わってくるエピソードでした🌙
20
夕方の風が吹く。
でも、その言葉を聞いた瞬間から何も考えられなくなった。
ak「……出かける」
気づけば即答していた。
彼は一瞬きょとんとして、それから嬉しそうに笑う。
pr「即決やん」
ak「だって行きたいし」
言ってから、自分で照れる。
彼も同じだったらしく、耳が少し赤くなった。
pr「……俺も」
小さく返ってきた声。
二人とも少し黙る。
なんだか付き合い始めた頃みたいに緊張してしまう。
ak「どこ行く?」
pr「それ今から考える」
ak「ノープラン?」
pr「誘うんで精一杯やってん」
彼は開き直ったように言った。
思わず吹き出す。
ak「じゃあ一緒に考えよう」
pr「せやな」
嬉しそうな返事。
それから二人で歩きながら案を出し始めた。
映画。
ショッピングモール。
ゲームセンター。
カフェ。
話しているだけで楽しい。
pr「映画やったら隣座れるな」
彼がぽつりと言う。
ak「それ目的?」
pr「半分くらい」
ak「正直だなぁ」
pr「お前の隣やし」
またそういうことを言う。
彼は照れ隠しみたいに笑った。
pr「じゃあ映画のあと買い物して、ご飯食べて」
ak「めっちゃデートっぽい」
言った瞬間、二人とも固まる。
数秒後。
pr「……デートやん」
彼が顔を覆った。
ak「そうだけど」
pr「改めて言われると恥ずい」
ak「分かる」
二人で笑い合う。
でも胸の奥はずっと温かかった。
公園の前を通りかかる。
もうすっかり二人の定位置みたいになったベンチが見える。
彼は立ち止まって、少しだけ空を見上げた。
夕焼けがゆっくり夜に変わっていく。
pr「……楽しみやな」
本当に嬉しそうな声だった。
ak「うん」
pr「めっちゃ楽しみ」
ak「二回言った」
pr「それくらい楽しみやねん」
そう言って笑う彼の横顔を見ていると、 こっちまで待ちきれなくなってくる。
まだ数日先なのに。
きっとその日が来るまで、 二人とも何回もその話をするんだろうなと思った。