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高校一年生。
椿姫彩途ーー【棚倉 夜月《タナクラ ヤヅキ》】。
俺はずっといじめられていた。
パシリにされ、机に落書き。靴まで隠された。
“キモい”、”ウザい”、”早く死んじまえ。”
そんなこと言われても俺は耐えてきた。
でも、同じクラスの女子が助けてくれた。
“七瀬六花”だった。
俺は「助けなくていい。」と彼女に言った。
だけど彼女は違った。
「棚倉君。何かあったら、誰かに相談するんだよ。」
彼女はそう言い残し去って行った。
昼休み。
俺はいつものように購買にいた。
階段を登ってる途中。
一軍達が近づいてくる。
「おっせーな。はやくしろよ。」
俺はそのまま
ーー階段から突き落とされた。
視界が回る。
体中に激痛が走った。
「がっ……!」
息ができない。
上を見る。
そこには笑う相手の姿があった。
「弱いなー笑」
その言葉だけを残し、男子達は去っていった。
その時、俺の中で何かが切れた。
今までいじめられてきた。
(絶対に復讐してやる。)
それから俺は調べ始めた。
相手の過去。
人間関係。
隠している秘密。
すると一つの事実に辿り着く。
昔から同じことを繰り返していたこと。
何人もの人生を壊していたのだ。
「復讐なんてやめろ。」
そう言われても俺は止まれなかった。
誰を憎むべきか。誰を殺すか。
鬼島 龍星、朝倉 美孤は絶対に憎むと決めていた。
散々いじめられてきた気持ちを味わってもらう。
しかし調べるうちに気付く。
本当に憎むべき相手は別にいる。
天海優奈ーー【如月 優奈】。
クラスのリーダー的存在。
誰からも好かれている。
教師からの信頼も厚い。
まさに理想の生徒。
だが。
「そんなはずがない。」
俺は呟いた。
あの日。
俺が階段から落とされた時、 あいつはその瞬間を見ていた。
笑っていた。
確かに。
あの笑顔を。
それから数週間。
俺は3人を調べ続けた。
放課後・ 休日・ 人間関係。
#闇バイト
るしゅ
753
リユ
113
#大人ロマンス
保谷東
20,592
全てだ。
1年後。
ある記事を目にする。
“狙われてる兄妹。記憶と体力。”
俺は思いついた。
あの二人を使って3人を殺せばいい。
如月優奈。
朝倉美狐。
鬼島龍星。
俺から全てを奪った連中だ。
俺は二人の情報を集め始めた。
だが、調べれば調べるほど違和感が増していく。
「おかしい……」
記事にはこう書かれていた。
『兄妹は現在も複数の組織から命を狙われている』
つまり。
被害者だったのは俺だけじゃなかった。
3年後。
名門校へ進学。化学科に入った。
俺はある洗脳装置を開発した。
“遠隔操作型のナノマシン”
誰にも知られてはいけない。
誰にも止められてはいけない。
これは復讐のためじゃない。
そう自分に言い聞かせた。
だが。
心の奥では分かっていた。
俺はまだ許していない。
あの日のことを。
失ったものを。
そして。
俺を突き落とした人間たちを。
如月優奈。
朝倉美狐。
鬼島龍星。
この3人は絶対に許さない。
俺は静かに笑った。
「もうすぐだ。」
5年後。
俺は名門校を卒業した。
「ようやく復讐の時が来た。」
まずは霧島零夜を洗脳する。
誘拐、監禁してからナノマシンを首につけた。
そして与えられた名は 『リーハ』だった。
次に天庭玲桜【霧島玲桜】を洗脳する。
与えられた名は『ゼロ』。
「あとはあの三人を殺せば俺の勝ちだ。」
心の中で呟いた。
その時だった。
「本当に復讐するつもりなんですか?」
七瀬六花だった。
夜月は振り返らない。
「当然だ。 何のためにここまで来たと思ってる。」
少しの沈黙。
俺は七瀬六花を眠らせた。
だけど洗脳はしなかった。
彼女は助けてくれたから。
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ここまで読んでくださりありがとうございます!
プライマリーターゲット作者のみゆです!
番外編は本編より長くなってしまいました笑
引き続き他の作品も投稿する予定です!
ありがとうございました!
追記:なんかバグってたので描き直しました!
コメント
1件
みゆさん、番外編読了したよ〜!😭✨ 夜月くんの過去、こんなに重かったんだね…。いじめられてた時の描写がリアルで胸が締め付けられたよ。特に階段から突き落とされるシーンは読んでて息が止まった🥺 でも、七瀬六花ちゃんだけは洗脳しなかったっていうのが、まだ夜月くんの中に優しさが残ってる証拠なのかなって思えたよ。 本編との繋がりが少しずつ見えてきて、これからどうなるのかすごく気になる!!描き直し楽しみにしてるね🌸