今日も朝が来る
鬱陶しい程照らすあの朝日は兄によく似ていた
今思い出すと、昔の俺はいつも泣いていた気がする
いつも兄の影に隠れていた。
兄を太陽とするなら、俺はさながら月だ
いつからだろう
兄を好きだと思い始めたのは
「おはよー、圭!」
いつも通り挨拶をして、一日を始める合図をする。
「あぁ、おはよう。」
前世の記憶が残っているせいで、どうしても重ねてしまう。
どうしても意識せざるを得ない。
いつも通り朝練をこなし、勉学に励む。
「圭ー!!これどう、!?良くない?ねえねえ!」
「あ、あぁ。良いと思うぞ」
「あれ、圭。いつもと反応違くない?どしたの?」
「そんな事は無いと思う、ぞ」
「なんか冷たくない?」
どうしよう、どうしよう。
冷や汗がつー、と頬を滑っていくのを感じた
思わず、走り出してしまった
兄を拒絶してしまった。
その一方、ちらりと覗いたもう片方の顔は酷く落ち込んでいた
部活が終わり、帰路に着く。
いつもは一緒に帰る2人もお構い無しに直ぐ家に着いた
鼓動が速くどくん、どくんと自分の耳を揺らす。
兄に嫌われたらどうしよう。
そんな思考が頭を支配する
そんなことを考えて自室に籠っていると、兄が帰ってきたであろう玄関の扉が開く音が聞こえた。
兄が階段を登り、自室の前まで来る。
なんて言われるんだろう。
” キライ ”
なんて言われたりしないよな、?
そんなことを考えていると、兄が部屋に入ってきた
いつもはするノックも無しに入ってきた。
思わず肩が揺れた
「ねえ、さっきなんで逃げたの?」
「ぁ、あに、き…あ、そ、れは……」
” スキ ”なんて実の兄に言える訳が無いだろう、
そんな事を言って嫌われるより、いっその事閉じ込めて詰め直す方が自分の、兄の為にも、。
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎… ♡100
コメント
3件
早い更新ありがたいです……👍👍 KKの兄弟パロはいいですね🙂↕️あといをさんの作品の書き方がより一層良さをひきたててます🙂↕️🙂↕️圭ちゃんたちの特徴よく掴めてて読みやすいです🙂↕️👍続き気長に待ってます🙂↕️