※この物語はフィクションです。
実在の人物及び団体などとは一切関係ありません。
〈Case 18@17歳の呪い〉
「俺はあの連続殺人事件の、唯一の目撃者なんだ」
それは俺にとって呪いのようなものだった。
とても1人では抱えられない。誰かに聞いてほしかったが、言えずに抱えていたものが零れていく。
「高2の夏の終わりだった。学校の近くに結構大きな廃工場があって、たまり場になってたんだ。俺はあの日、そこに1人で忘れ物を取りに行った」
鼻の奥に、カビと湿気の臭いが蘇る。
あの場所に連れ戻されたような気がして、視線だけを少し上げた。
調の顔を見る勇気はなく、テーブルに落ちた影を見て 安堵(あんど)する。
「暗闇の向こうから物音がした」
電気が通ってない廃工場は、そのほとんどが昼間でも暗闇に沈んでいた。
取り壊しが決まったそこに立ち入る人はほとんどいなかった。
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