※この物語はフィクションです。
実在の人物及び団体等とは一切関係ありません。
〈13話〉
「外れ、た……?」
私の足を捕えていた鎖は、耳障りな音をたててあっさりと床に落ちてしまった。
あまりにあっけなくて、自由になった足を呆然と見下ろす。
トイレとかお風呂のときとか日に何度か自由になる時間はあったけど、そのときとは解放感が全然違う。
蛇のような鎖をその場に残して、私はこの部屋唯一のドアの前に立った。
ウサギはまだ帰って来てないってわかってるのに、緊張からか心臓の音が耳障りだった。
慎重に、ドアノブを回す。
「あー……、やっぱダメかー」
予想通り、ドアは外から鍵がかけられているようだった。
触った感じ、そんなに木製のドアは分厚くないみたいだけど、蹴破るのは最終手段にしたい。
踵(きびず)を返して、今度はベランダに繋がる窓に掌で触れた。
この部屋で最初に目*******
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