SASUKE

次の日、佐久間は深澤を迎えに行き2人で買い物をする。深澤は、即決で電子レンジを買う。

佐久間ーお前、よく考えて買え。

深澤ーこれいいじゃん。

佐久間ーこれは、料理する人にはいいけど、お前、温めるだけだろ？こっちで充分だ。

深澤ーそう？じゃあそれ。

佐久間ー俺、日用品買うから付き合え。

深澤ーん。何買うんだ？

佐久間ー日焼け止めと歯磨き粉と歯ブラシと化粧水。

深澤ードラッグストアか？

佐久間ーだな。

深澤ー佐久間、ナベがいる。

佐久間ー撮影中だろ？

深澤ーほら見てみろ。

佐久間ー翔太！

深澤ー立て看板になっちゃって。

佐久間ー一緒に写真撮ろうぜ。

深澤ーん。

3人？で撮った写真を渡辺に送る。

店先で笑ってしまった。

それから2人は食事に行く。

今日は「土用の丑の日」当然食べるのは鰻。

2人は鰻重を頼み、美味しい鰻重を食べて店を出た。

帰りの車の中。

深澤が言う。

深澤ー俺は、もう何も気にしないからな。

佐久間ー深澤・・。

深澤ーお前たちが仲良くしてくれたら嬉しい。

佐久間ーやっぱり、お前はいいやつだな。

深澤ーふふん。

佐久間ーまた、買い物連れて行ってやるよ。

深澤ーおぅ。

やはり、長年の友情は簡単に崩れない。

笑って深澤を家まで送った。

佐久間ー照、今日の昼間、深澤と買い物行った。

岩本ーふっかと？

佐久間ー俺たちが仲良くしてくれたら嬉しいだって。

岩本ー・・。

佐久間ー俺、嬉しかった。

岩本ーふっかは優しいな。

佐久間ーだな。あっ、翔太に会った。

岩本ー撮影中だろ？

佐久間ー写真送ってやんよ。

岩本ーふふふ、翔太だ。

佐久間ー翔太にも送ってやった。

岩本ー目黒に送れば良かったのに。

佐久間ーあっ、送ってやる。

岩本ー楽しい買い物だったんだな。

佐久間ー深澤のおかげ。

岩本ーありがたいね。

佐久間ーうん。

電話を切っても、今日は寂しくない。

深澤と前のように話せたのが嬉しくて自然と笑顔になる。

同じグループの仲間であり大事な友達。

また以前のように笑い合えることが深澤の優しさのおかげ。