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#いわふか
絶対辰哉
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絶対辰哉
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月曜日。
週明けのオフィスはいつもより慌ただしかった。
辰哉は朝から資料の修正に追われている。
気付けば昼休みも終わりかけていた。
💜「やば……」
急いでファイルをまとめる。
その時だった。
隣の席の社員が話している声が聞こえてくる。
「照さんって来月異動の話あるらしいですよ」
「え、本社?」
「まだ分かんないけど」
辰哉の手が止まった。
異動。
そんな話、一度も聞いていない。
────────
午後。
会議室。
照はいつも通り資料を説明していた。
落ち着いた声。
的確な指示。
何も変わらない。
でも辰哉はさっき聞いた話が頭から離れなかった。
会議が終わる。
みんなが出ていく中、辰哉は席を立てずにいた。
💛「辰哉?」
声を掛けられる。
💜「……異動するの?」
照の表情が少しだけ固まった。
💛「誰から聞いた?」
💜「噂」
照は小さく息を吐く。
💛「まだ決まってない」
💜「でも話はあるんだ」
💛「うん」
辰哉はそれ以上何も言えなかった。
五年前。
照が転勤の話を自分に言えなかったことがあった。
その時も。
辰哉は噂で知った。
それが大喧嘩のきっかけの一つだった。
────────
💜side
仕事が終わった後も気持ちは沈んだままだった。
別に。
もう恋人じゃない。
報告する義務もない。
そう思うのに。
胸の奥がざわつく。
スマホを見る。
照とのトーク画面。
最後の連絡は五年前。
別れた日のまま止まっている。
消せなかった。
ずっと。
────────
翌日。
朝から外回りだった辰哉は、取引先との打ち合わせを終えて会社へ戻る。
エントランスを通った時だった。
見覚えのある姿が目に入る。
照だった。
誰かと話している。
女性だ。
スーツ姿の綺麗な人。
二人とも笑っている。
その光景を見た瞬間。
胸がぎゅっと締め付けられた。
💜「……」
見なかったことにしよう。
そう思ったのに。
足が止まる。
女性が照へ名刺を渡している。
照も笑顔で受け取る。
その笑顔を見た瞬間。
辰哉は踵を返した。
────────
その日の夕方。
オフィス。
💛「辰哉」
呼ばれて振り返る。
💛「これ確認して」
💜「分かった」
いつも通り。
普通に返事をする。
でも。
照は何か違和感を覚えていた。
💛「……何かあった?」
💜「別に」
💛「嘘」
即答だった。
辰哉は思わず目を逸らす。
昔から照はこうだ。
変なところだけ鋭い。
💛「怒ってる?」
💜「怒ってない」
💛「じゃあ何で目合わせないの」
その言葉に。
辰哉の感情が少しだけ揺れる。
💜「合わせる必要ある?」
言ってしまった。
照が黙る。
空気が重くなる。
辰哉はすぐ後悔した。
でも謝れない。
────────
夜。
帰宅した辰哉はソファへ倒れ込む。
💜「最低……」
完全に八つ当たりだった。
照は何も悪くない。
それなのに。
知らない女性と話しているだけで。
知らない時間を過ごしているだけで。
こんなに苦しくなるなんて。
辰哉はクッションへ顔を埋める。
認めたくなかった。
でも。
もう誤魔化せない。
五年経っても。
まだ。
好きだった。
コメント
1件
うあああああもうこのエピソード胸が痛すぎるよ〜!!!😭💔💔 異動の噂から一気に過去の喧嘩思い出して、それなのにまだ照さんのこと好きって自覚しちゃう辰哉くんの心情描写がリアルすぎて読んでてこっちまで苦しくなった…。 特に「最後の連絡は五年前。別れた日のまま止まってる。消せなかった。ずっと。」のとこ、エモすぎて何度も読み返した…。 1話完結じゃないよね?続きが気になって仕方ない!次どうなるの早く教えて辰哉先生!!!🌸💕