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※注意※この第4話、
御影玲王が一番めんどくさい回です。
白石紬は今日も何もしてません。
距離も笑顔も、通常運転。
なのに
「近い」「期待する」「傷つく」「勝手に悩む」
を全部一人でやってる男がいます
そう、御影玲王です✨
心の準備、できましたか?
それではどうぞ👇
前回♡500センキューベリーマッチ
第4話 「近すぎて、怖くなった」
白石紬は、自分が「近い」自覚がない。
それは昔からだった。
話すときは相手の表情をちゃんと見たいし、
声が聞こえにくいと自然と距離は縮まる
それが当たり前
だから――
紬「御影くん」
名前を呼ぶとき、
いつも通りの距離で近づいただけだった。
なのに
玲王「……っ」
玲王が、わずかに肩を引いた
ほんの数センチ
でも、確実に「避けた」
紬(……あれ?)
紬「どうしました?」
首を傾げてそう聞くと、
紬の顔は自然と近くなる。
柔らかく笑って、
相手の目を見て話す癖。
それが――
致命傷だった。
玲王「いや、なんでもない」
玲王は視線を逸らす。
心臓が、うるさい。
玲王(近い、近い、近い)
分かってる
今までだって、これくらいだった
なのに
玲王 (意識したら、もう無理だろ……)
昼休み
紬は数人のクラスメイトに囲まれていた。
mob「白石ってさ、話してると安心するよね」
mob②「分かる。笑顔かわいいし」
mob③「距離感バグってるのに、嫌じゃないの不思議」
紬「……?」
紬はきょとんとした。
紬「距離、ですか?」
mob②「うん。近い」
紬 「そうでしょうか……?」
本気で分かっていない
その反応が、
余計に人を惹きつけるとも知らずに。
廊下の向こう。
玲王は、その光景を見てしまった。
玲王(まただ)
誰にでも近い。
誰 にでも笑う。
それなのに――
笑ってる
楽しそう
胸が、きゅっと痛む。
玲王(俺が避けてるだけなのに)
なのに、
自分から距離を取っておいて。
それでも、
彼女が誰かの隣にいるのが嫌だなんて。
玲王(……最悪だろ)
玲王(なんで俺だけ、こんなに気にしてんだ)
胸の奥が、ざわつく。
玲王(俺が特別じゃないって分かってるのに)
それでも
他の誰かが、
あの距離にいるのを見たくなかった
放課後
提出物を職員室に持っていく途中
白石紬は少しだけ不思議に思っていた。
玲王(御影くん……距離、取りました?)
話しかけても、
前ほど近づいてこない
並んで歩いても、
ほんの少しだけ、間が空く
紬「御影くん」
名前を呼ぶと、
一拍遅れて振り向く。
「なに?」
声はいつも通りなのに、
目線が、合わない。
紬( 気のせいでしょうか)
紬はそう結論づけて、
いつもの距離で話そうとする。
紬「次の提出物――」
一歩近づいた、その瞬間
玲王が、
すっと後ろに下がった
紬「……え」
空気が、止まる
「……あ、ワリィ」
玲王は視線を逸らしたまま言う
玲王 「ちょっと、考え事してて」
紬「そうですか」
紬は少しだけ困ったように笑った。
紬(私、何かしましたか?)
分からない。
だから、踏み込まない。
それが、彼女の優しさだった。
紬「御影くん、途中まで一緒に行きませんか?」
紬はいつも通り声をかける。
玲王「……ああ」
並んで歩く
けれど、今日は
一歩分、距離がある
紬(……やっぱり)
紬は気づいてしまった
でも、追い詰めるようなことはしない
紬「御影くん」
玲王「なんだよ」
紬「最近、少し元気ないですね」
ストレートだけど、優しい言い方。
紬「私、何かしてしまいましたか?」
玲王の足が止まる。
玲王「……してない」
即答
玲王「白石は、何も悪くない」
紬「……?」
玲王「ただ――」
言葉が詰まる。
玲王(言えない)
近すぎるとか
期待してしまうとか
好きになりそうで怖いとか
玲王(言えるわけないだろ)
君の距離が近いとか
笑顔を見るたび期待してしまうとか
独占したいなんて
全部
玲王「俺の問題だから」
紬は、しばらく黙った
それから、小さく微笑む
紬「そうですか」
責めない
踏み込まない
その距離感も、
彼女の優しさだった
紬「なら、安心しました」
でも
その笑顔は、
どこか少しだけ――遠かった
校門前ーー
別れ際
紬「では、また明日」
紬は一歩、下がった
いつもより、遠い
初めて見る距離
礼儀正しく、丁寧に
――遠い
玲王「……あ」
玲王は、その瞬間に気づく
避けていたのは、自分なのに
距離を変えたのは、自分なのに
玲王(俺が……遠ざけた)
玲王は、 そこで初めて気づいた
近づかなかったんじゃない
近づけなくしていたのは、自分だ
(……何してんだ、俺)
手を伸ばせば、
届く距離だったのに
伸ばしかけた手は、
空を掴むだけだった
玲王 (……最悪だ)
近すぎて、怖くなった
なのに
離れたら、
こんなにも苦しいなんて
はい‼︎
皆さん‼︎
今の気持ちどうですか‼︎‼︎
「玲王さぁ……」
「紬ちゃん何も悪くないのに……」
ってなりましたよね?????
安心してください。
主も同じ顔して書いてました
でもこの第4話、
最終話に行くための地獄ゾーンでっせ
次回・第5話、え〜最終話ですね
御影玲王、覚悟を決めます
距離も誤解も、ちゃんと向き合います
紬の“近さ”が、
誰のものなのか
最後まで、見届けてください
next↪︎♡300
コメント
3件
玲 王 っ て ば 病 み や す い わ ね ~ 、