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53 - 「名前」❤️💙

♥

593

2025年05月02日

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「涼太!」


リビングのドアを勢いよく開けて、翔太が駆け込んでくる。

どうやら何か良いことがあったらしい。

ふわっと笑って、まっすぐ自分の名前を呼んでくれるその声に、胸の中がじわりと温かくなる。


「ん、どうした?」

「今日の収録でさ——」


早口で話すその姿も、ころころ変わる表情も、名前を呼ぶ口の動きすら、全部が愛しくてたまらない。

翔太の「涼太」と呼ぶ声が、好きだ。

そんなふうにご機嫌に呼ばれるのも、もちろん悪くない。


「涼太…」


口を尖らせ、不満げに名前を落とす声も、それはそれで可愛い。

何か気に入らないことがあるのか、けれど口には出さずじっとこちらを見てくる瞳。

そういう時は笑いを噛み殺して、わざとぎゅうっと抱きしめる。


「……ん、ちょっと、離れて」

「むり」


そう呟けば、また「涼太…!」って困ったように呼んでくれるのがたまらない。


けれど、いちばん好きなのは——


その名を、必死に喉の奥から絞り出すように呼ばれる瞬間。

ベッドの上。

熱に浮かされるように身体を絡め合い、何度も何度もキスを交わす中で。


「……ぁ、……りょうたっ……!」


熱く濡れた声。

背中を這う指。

甘噛みする肩。

名前を呼ぶたびに震える身体。

呼ばれるたびに、もっと奥まで翔太を感じたくなって、離れられなくなる。


「……翔太、名前呼んで」

「ん……りょ、うた……ぁっ」


掠れた声で、それでも必死に名を呼ぶ翔太が、愛しくて愛しくて、どうしようもない。

こんな声を出すのは、きっと自分の前だけだと思えることが、何よりも幸せだった。


「もっと……呼んで?」


その声に、翔太が小さく頷いて、また喉の奥で「涼太……」と囁いた。

その声が耳に届くたびに、心は深く甘く満たされていく。

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コメント

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ユーザー

しょっぴーの✨涼太✨呼び 最高です😍😍😍

ユーザー
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