「涼太!」
リビングのドアを勢いよく開けて、翔太が駆け込んでくる。
どうやら何か良いことがあったらしい。
ふわっと笑って、まっすぐ自分の名前を呼んでくれるその声に、胸の中がじわりと温かくなる。
「ん、どうした?」
「今日の収録でさ——」
早口で話すその姿も、ころころ変わる表情も、名前を呼ぶ口の動きすら、全部が愛しくてたまらない。
翔太の「涼太」と呼ぶ声が、好きだ。
そんなふうにご機嫌に呼ばれるのも、もちろん悪くない。
「涼太…」
口を尖らせ、不満げに名前を落とす声も、それはそれで可愛い。
何か気に入らないことがあるのか、けれど口には出さずじっとこちらを見てくる瞳。
そういう時は笑いを噛み殺して、わざとぎゅうっと抱きしめる。
「……ん、ちょっと、離れて」
「むり」
そう呟けば、また「涼太…!」って困ったように呼んでくれるのがたまらない。
けれど、いちばん好きなのは——
その名を、必死に喉の奥から絞り出すように呼ばれる瞬間。
ベッドの上。
熱に浮かされるように身体を絡め合い、何度も何度もキスを交わす中で。
「……ぁ、……りょうたっ……!」
熱く濡れた声。
背中を這う指。
甘噛みする肩。
名前を呼ぶたびに震える身体。
呼ばれるたびに、もっと奥まで翔太を感じたくなって、離れられなくなる。
「……翔太、名前呼んで」
「ん……りょ、うた……ぁっ」
掠れた声で、それでも必死に名を呼ぶ翔太が、愛しくて愛しくて、どうしようもない。
こんな声を出すのは、きっと自分の前だけだと思えることが、何よりも幸せだった。
「もっと……呼んで?」
その声に、翔太が小さく頷いて、また喉の奥で「涼太……」と囁いた。
その声が耳に届くたびに、心は深く甘く満たされていく。
コメント
2件
しょっぴーの✨涼太✨呼び 最高です😍😍😍