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しらなみ
124
#鬱展開
Mist-404
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#衝撃のラスト
山根利広
506
番外編「三時間の休日」
数日後。
豪邸。
別荘二十軒。
飛行機二十機。
温泉。
全ての工事が終わった。
閻魔は満足そうに頷く。
「うむ!」
「ご苦労じゃ、古流斬!」
古流斬は地面に寝転がる。
「もう無理……。」
閻魔は笑顔で言った。
「約束通り休みをあげよう!」
古流斬は勢いよく起き上がる。
「やったぁ!!」
「何日!?」
閻魔は指を三本立てる。
「三時間じゃ。」
古流斬の笑顔が消えた。
「……。」
「……三時間?」
「ああ。」
「好きに過ごしてよいぞ。」
古流斬は真顔で答えた。
「退職します。」
閻魔は即答した。
「できないよ。」
「地獄番人は簡単には辞められん。」
古流斬は肩を落とす。
「あー……。」
「とりあえず遊ぼ。」
⸻
現世。
古流斬は、はるかとユーマを連れて街へ出ていた。
「今日は俺のおごり。」
はるかは嬉しそうに笑う。
「ありがとう!」
ユーマも笑う。
「珍しいね。」
「父さんが休みなんて。」
古流斬は苦笑する。
「三時間だけな。」
三人はアイスを食べたり、ゲームセンターへ行ったり、のんびり買い物を楽しんだ。
古流斬は笑顔だった。
「やっぱこういう時間が一番いいな。」
⸻
その頃。
地獄。
傲慢は一人でお茶を飲んでいた。
鬼が尋ねる。
「古流斬さん、休みらしいですね。」
傲慢は静かに頷く。
「ああ。」
「よく働いた。」
「ゆっくり休ませてやりたい。」
少し間を置き、小さく笑う。
「……とはいえ。」
「三時間では、ゆっくりなど出来んだろうな。」
鬼も苦笑する。
「確かに。」
「帰ったらまた仕事ですし。」
傲慢はため息をついた。
「閻魔。」
「もう少し休みを増やれてやれ。」
執務室から閻魔の声が聞こえる。
「努力はする!」
その言葉に、鬼と傲慢は顔を見合わせる。
「……信用できるか?」
「できんな。」
二人は同時に苦笑した。
一方その頃。
遊び終えて時計を見た古流斬は、残り時間を確認して空を見上げる。
「……。」
「三時間じゃ、全然休めねぇよ。」
コメント
1件
番外編、めちゃくちゃよかったです!最初の「退職します」から笑いました(笑)。三時間の休暇のためにここまで頑張った古流斬さんが愛おしいし、はるかとユーマとの穏やかな時間が本当に温かくて…「やっぱこういう時間が一番いいな」の一言にじんときました。傲慢さんが陰で「もう少し休みを増やしてやれ」って気にかけてるのも、優しくて好きです。最後の空を見上げるシーン、ちょっと切なくもあって、でもやっぱり古流斬さんらしい短い休息でしたね。日常が戻るのを楽しみにしています!