テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
番外編「神の天罰」
地獄・執務室。
閻魔は上機嫌で書類を整理していた。
その瞬間――。
空からまばゆい光が差し込む。
「閻魔。」
厳かな声が地獄中に響いた。
閻魔は嫌な予感がして空を見上げる。
「……またか。」
神はため息をつく。
「また初見乱用じゃな。」
「人をこき使いすぎじゃ。」
閻魔は慌てて言い訳する。
「いや、あれは必要な仕事で――」
神は最後まで聞かない。
「天罰。」
次の瞬間。
大量の掃除道具が閻魔の前に落ちてきた。
「今日から一週間。」
「神界の掃除を命じる。」
「神殿。」
「庭。」
「石像。」
「全部じゃ。」
閻魔は膝から崩れ落ちた。
「えぇぇぇぇぇ!?」
神はさらに続ける。
「そしてもう一つ。」
「古流斬。」
「一か月休ませよ。」
古流斬は目を丸くする。
「……え?」
「一か月?」
神は頷く。
「よく働いた。」
「休むのも仕事のうちじゃ。」
古流斬は思わずガッツポーズをした。
「やったぁぁ!!」
はるかも笑顔になる。
「よかったね!」
ユーマも飛び跳ねる。
「父さん、一か月も遊べるじゃん!」
古流斬は満面の笑みで答えた。
「毎日アイス食う!」
閻魔は慌てて立ち上がる。
「ちょ、ちょっと待って!」
「仕事が!」
神は真顔で言う。
「お前が働け。」
「番人の管理も。」
「書類も。」
「全部じゃ。」
閻魔は肩を落とした。
「……はい。」
傲慢はその様子を見て静かに笑う。
「当然の結果だな。」
鬼も苦笑する。
「閻魔様。」
「頑張ってください。」
閻魔は大量の掃除道具を抱えながら、神界へ向かって歩き出す。
「古流斬ぉ……。」
「戻ってきたら仕事を手伝ってくれぇ……。」
遠くから古流斬の声が聞こえた。
「一か月後な!」
「今は休みだから!」
その声を聞き、閻魔は空を見上げて大きなため息をつくのだった。
コメント
1件
あら、番外編で神様が閻魔様に天罰を下す話だったんだね!重い展開が続いてたから、こういうちょっとコミカルな話はホッとするよ🤍 古流斬さんが一か月も休める展開、本当に良かったなって思った。神様が「お前が働け」って言い放つシーン、ちょっと笑っちゃった。閻魔様、可哀想だけど面白い(笑)古流斬さん、ちゃんと休んでね!
しらなみ
124
#鬱展開
Mist-404
1,765
#衝撃のラスト
山根利広
506