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フラン︰狂猫病
私の目は赤い。
赤い。
赤い。
私は吸血鬼。だけど少し違う。宝石が着いた羽がある。宝石の中には魔力が溜まる。
私は吸血鬼でありながら魔法少女。
赤いワンピースを身にまとった、魔法少女の吸血鬼。
でもある日のことでした。
私の目が、猫の目のように光っていた。
猫の目……猫の目……ネコノメ
私は部屋から出て、私のお姉様、レミリア・スカーレットの元へ行こうと、部屋の戸を開こうとする。
……あれ?
戸に鍵がかかってる?
私の部屋の鍵はもう捨てたはず。
なのに、なんで?
「お姉様!咲夜!パチュリー!開けて!」
そう叫んでも誰も来ない。
もしかして、このネコノメのせい?
私は必死に戸を叩き、引いたり押したりする。
開かない……閉じ込められたの?
お姉様も……咲夜も……みんなこんなことするはずない
やっぱりこのネコノメのせいだ
そうだ、と、私は能力を使おうと手を握る。
あれ、?
能力が使えない。
これも、ネコノメのせい?
何も出来なくなった私は、1度、ベッドに寝っ転がった。
どうしたら出られるの?、、、
私はベッドの枕をひっくり返した。
何故ひっくり返したかは、覚えていない。
そしたら、金色に輝くものを見つけた。
鍵だ。これを使えば出られるかもしれない。
私は鍵を戸にかけた。
戸が開いた。私は部屋を出、一目散にお姉様の部屋に向かう。
それにしても、いつもより廊下が静かな気がする。
妖精メイドが、一人もいない?
私は気にせずお姉様の部屋に入った。
だけど、お姉様はいなかった。
「お姉様ー?いるなら返事して!」
私はそう叫ぶ。でも、誰も返事を返さない。
本当にこの、紅魔館には誰もいないの?
これも、ネコノメの影響?
みんな、みんな、いなくなってる。
私はまた、孤独の世界に閉じ込められたんだ。
私は一人で、ホールの真ん中に1人座り込んだ。
涙を拭った。その時きずいた。
「涙が……紅い」