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【マグリウド宗国 ネシウムの街】
「さーて、ナギから場所は教えてもらった。が、ここがどこかさっぱり分からん。」
「はあ?ちょっとかして。ここはね、この道を真っ直ぐ行って右に曲がった奥のギルドの横の二階よ。」
出発する前にもらった、地図に道場の場所があったが、地図が読めない俺には難しい話だった。
「そっか、ありがとな。」
「撫でてよ…頭撫でて。」
ももは、物欲しそうにこちらを見ていた。最近、野宿が多かったもんだからスキンシップが少なかったな。俺は、ももの頭を優しく撫でた。
「ニャハ〜。」
「なんだ、その反応。」
「えぇー、だって照れながら撫でてくれるのが、嬉しかったり、可愛かったりしてさ。」
「うるせー。さっさと行くぞ。」
「はーい!」
道場 ケダモノ
「ここが、ナギ君の道場なの?」
「ああ、いつもより匂いが濃いな。発情期の獣人でもいるのかな?」
「よぉー、久しぶりだなーガイ。早く、入れよ。」
上から聞こえた声は、ナギだった。
「久しぶりだな、ナギ。お邪魔するぜ!」
「おう!あ、発情期の近い獣人いるから、気を付けろよ!」
やはりか、発情期の獣人がいたか。甘酸っぱい匂いが、鼻の奥を刺激する。
「おう!ありがとな!」
俺とももは、道場の門をくぐった。