まだ11月だけど今日は真冬の様な寒さだ 。
手袋をしていない俺の手は真っ赤で 、冷たい 。
そんな手で玄関のドアノブを握って家の中に入る 。
元貴: ただいま〜 ….
母: あら元貴 、ちょうど良いところで帰ってきたわ!
母: 今手が離せないから買い物に行ってほしいんだけど ….
母: 行ってくれる?
慌ただしそうにリビングで作業をしている母 。
….今帰ってきたばっかでめっちゃ寒いんだけど ….。
大森: んっ ! … 私行こうか?
母: あっ 、行ってくれる? …それじゃぁ元貴は ….
元貴: 待って僕も行く
お姉ちゃんが行くとなれば 、寒さなんてへいき 。
「 買うものはここに書いてあるから 」と渡された紙を
貰って 、寒さの中2人で家を出た 。
元貴: さっむ …..っ
上着のポケットに冷え切った手を入れて
車道側を歩く 。
隣を見ると両手を合わせて息を吹きかけ 、
手を温めているお姉ちゃんの姿 。
鼻の先と頬が赤く染まっていて___
…….その姿がちょーかわいい 。
大森: ホント寒いね〜 ….わ …っ
寒そうにしている姿がなんだか見ていられなくて
お姉ちゃんの手を無理やり俺のポケットに突っ込む 。
元貴: っん ….あっためる ….、
大森: えっ …ありがたい 、けど
大森: その ….はずかしいんだけど …..っ/
….そんなん言われたら余計握りたくなるって …っ
少しだけ
ほんの少しだけ
俺は握る手を強めた 。
コメント
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ほんの少しだけ握る手を強めたって、最後の表現が特に好き🩷